入院 8日目

昨夜はその後点滴で少し胃は楽になったが、代わりに胃がバクバクしだす。
それでも気を失うようにして寝る。
午前3時頃目を覚まして眠れなくなる。
胃が張ってきたときにさするとわずかにゴロゴロとする。
それでずっと朝までさすっていた。
後で妻に聞いたところでは、膵臓脾臓などの臓器を摘出した人は
急な膨満感になりやすいのだそうだ。
ああ、まさにそれだ。
俺はいったい何をやってたのか。


熱を計ると38℃近く。
本を読む気になれず。音楽を聞く気にもなれず。
日中は横になって眠って過ごす。
膨満感の再来が怖くて食事はとらない。
胃がロックされているように感じる。


朝の回診で、採血の結果白血球が増えていると。
血栓ができていると考えられるため、CTスキャンを撮ってみることになる。
しかし急な割り込みなのでなかなか順番が回ってこない。
ベッドでずっとぼんやりしながら待つ。


呼ばれて1階に下りるが、フラフラして辛い。
手術翌日とどっこいどっこい。
レントゲンの後、CTスキャン


夜の回診でやはり血栓ができていますと。
胃から脾臓に伸びている動脈だったか、肝臓につながる動脈だったか。
昨年のように放射線科の手術かと思いきや、
血液をサラサラにする薬をしばらく飲むのだという。
それは裏を返すと怪我や打ち身の際に出血しやすくなる。
うかつに日常生活で飲むことはできない。
これから先、毎日薬を飲んで、採血して様子を見るという繰り返し。
最短で3日(月)に退院ということになっていたけど、おそらく伸びるだろう。


夕方からの点滴がよかったのか熱が下がる。
胃もゴロゴロ言い出して、ガスも出るようになる。
今思うと膨満感と血栓はたまたま重なっただけの別の事象だったか。


妻が見舞いに。
脾臓摘出後の血栓や血小板・白血球の増加についてのメモを見せてもらった。
先生も言っていたし、妻のメモにもあったが術後血栓はできやすいのだという。