タイムマシンとタイムテレビとどちらが先か

昨日こんなことを書いた。
ドラえもんの秘密道具のうち
 タイムマシンとタイムテレビとどちらが技術的に難しいだろう?
 案外後者のような気がする」


実際に物体自身が時間を行き来できるようになるのが先で、
その後で映像とか音声といったデータの送受信が可能となるのではないか。
根拠はない。感覚的になぜかそう思う。


考えてみる。
時空間のうち、空間について限定する。
遠いところへ行くとしたとき、
人類は徒歩で行く、船や飛行機で行くという段階を経て
その後でラジオやテレビ、インターネットという手段を発達させた。
何事もアナログな方が先に切り開くというか。
それが結局は「時間」に対してもそうなるんじゃないか。


もちろん、これら全ての技術が出揃った今からすれば
もはや順番は関係ないのかもしれない。
現実的な重さや体積を持たない映像や音声のほうが行き来しやすいのは確か。
冷静に考えればタイムテレビの方が容易か。
しかし、そういうことではないような気がする。


(ここでふとわからなくなってくるのが、タイムテレビって
 例えば関が原の戦いを見たいとなったとき、
 1600年の関が原へと空中に浮かんだ、
 透明で目に見えない、無人のテレビカメラのようなものを送り込むのか、
 それともそういうの不要でタイムテレビだけがあれば見れるのか。
 それ自身が窓のようなものになって。後者の方がやはり難しいと思う。
 ドラえもんを読む限り、後者のようだ)


要するに、であるが。「ドラえもんの」と頭につける前提で。
タイムマシンは大掛かりな機械で
「時間」という不安定なトンネルの中を時々危険な思いもしながら
それこそ時間をかけて運ばれて行くプリミティブなものであり、
ローレベルなテクノロジーの産物であるが、
タイムテレビはそういう段階をすっ飛ばしてダイレクトにその時空間にチャネルをつなぐ。
デジタルでスマートなものがある。
より後の時代につくられたのは明らか。


うむ。数学的な証明にはなってないが、結論として
その仕様から察するにタイムテレビの方が技術的に難しいはずだ。