熊本の夜

昨晩は妻に誘われて、銀座の熊本料理の店「おちょぼ」へ。
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13032741/


月に一度ここで、熊本高校の卒業生が集まって、
誰か一人スピーカーになってもらってそれを聞くという。
昨晩はとある省庁の方。
やはり話題は4月の震災のことになる。
大臣の良し悪しとかいろいろとここに書けないことばかりな中で
ひとつ印象的な話があった。


水道局というのは病院、特に透析を要する患者のために優先的に水を確保しているらしい。
1回の透析で何百リットルと必要になる。
震災後、水道局は本来透析患者用の水を避難所に送った。
省庁の指示とは異なる。これは許されることなのか?
避難所に送ることで何百人の生活が人間らしいものとなる。
しかし患者の方も震災だから当面透析を我慢するというわけにはいかない。
どんな状況にあろうと2日に1度は必要になる。
1回ぐらいはなんとかなるが、2回怠ると確実に死に至る。
どちらを救うべきか。どちらも命に関わる。
数百人の命と一人の命とどちらが重い、ということはあるのか。


別な方からも震災のことを聞いた。
天守閣は後にコンクリートで再建されたものだが、石垣は重要文化財
加藤清正公の手がけた石垣はびくともせず、
崩れたのはことごとく明治時代に軍隊が直したところだったと。


昨晩は馬刺しを食べ、「菊鹿」という熊本の珍しいワインを飲ませてもらった。
なかなか手に入りにくいみたいで、近くにある銀座熊本館でも一人一本まで。
この日の集まりのために店主の方は何回も通って一本ずつ購入したのだという。


「復興」とラベルに書かれた焼酎もあったな。
熊本出身ではない僕も仲間に入れてもらって遅くまで飲んだ。
遅くまで飲んで大江戸線に乗ったのは終電近く。
今日は軽く二日酔い。

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そういえば銀座のリクルートのギャラリーで11/22(火)より開催される
「CREATION Project 2016  170人のクリエイターと有田の窯元がつくる
 熊本天草陶石の磁器展  藍色カップ
http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/20161122/20161122.html


このイベントの紹介で担当の方がチラシを配りに来た。
浅葉克己宇野亜喜良箭内道彦、アラン・チャンなどなど
日本を代表するクリエイターの方たちがデザインしたカップ
期間中、ひとつ2,100円で購入可能とのこと。
収益金は熊本の復興のため寄付される。


調べてみるとここではこれまで、
東日本大震災の復興のため毎年同様の企画を行っていたんですね。
2012年はアロハシャツなど。
これはほしい。知らずにいたことが残念。
http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/co_nen_201211/co_nen_201211.html