カレーの話続き

昨日カレーのことを書いた。妻と話していたら
「残り物のカレーを温めて冷えたご飯にかけると案外うまい」について、逆に
アツアツのごはんに温めないレトルトのカレーをかけて食べるのが好きだった
という友だちがいたと。
冷えているから脂分が白く固まっている。それがご飯にとけるのがうまいのだという。
なんかよくわかる。
学生時代、炊飯器はあるので温かいご飯は用意できるが、
レトルトを温めるというのは案外めんどくさい。
鍋にお湯を沸かすとか。
しかも金がなくて昼夜と「めいらく」の100円のレトルトカレーを食べるというとき、
その都度沸かさなくてはいけない。それがめんどくさい。
僕は寮時代、中古の電気ポットを入手すると1台はレトルト温め専用にした。


友人からは「肉じゃがの歴史と合流するところを忘れてはならない 」と。
「おふくろの味No.1」であり
「彼女に作ってもらったらコロッと行く料理No.1」である肉じゃが。
確かにそれは家庭料理の定番としてカレーと併走するものだろう。
西は牛肉、東は豚肉という違いも面白い。
カレーでは聞かない。いや、僕が知らないだけか。
「肉じゃがをつくろうとしたらむらむらと来てルーを入れてカレーにした」
という話を聞いて、
肉じゃがとカレーはほぼ同じの兄弟のようなもの、最後だけ違うというイメージもあるけど、
よくよく考えたらかなり違う。
ニンニクやショウガを最初に炒めるかどうかとか。
肉じゃがの玉ねぎを飴色になるまで炒めるというのも聞いたことがない。
隠し味にヨーグルトやリンゴの摩り下ろしを入れることもない。
とはいえ、肉じゃがは肉じゃがでいろいろと複雑な事情がありそうで面白そう。
どこでどのように成立してどう広まったのか。
なぜ、おふくろの味の象徴となったのか。
その歴史は案外深いのか、案外浅いのか。


カレーもスパイスのことを言い出すときりがない。
日本の家庭料理として小麦粉を入れる是非とか、そもそもルーは邪道なのか。
あと、蕎麦屋のカレー。あのおいしさの秘密。ダシがベースだから?
給食のカレーシチューとはなんだったのか。
寝かすとなぜおいしくなるのか。
日本最初のカレーのレシピは海軍のものだったか。蛙の肉で作る、だったような。
考えることは多い。次々と出てくる。
この店のカレーがうまい、などと手を広げたら大変なことになりそうだ。