大晦日(青森帰省 その2)

晦日。8時半起き。母の台所仕事の音で目を覚ます。
東奥日報の一面は英国人作家アラン・ブースのアーカイヴがシンガポールの大学に作られると。
僕も高校の頃だったか、たまたま見かけた旅行記津軽』を読んだ。
その名の通り太宰治の『津軽』の足跡を辿る。
そういえば昨晩母に聞いたが、
「日本列島ダーツの旅」に森昌子が出て、東津軽郡今別町に行ったと。
大川平の荒馬祭りも紹介されたらしい。


朝は昨晩のすき焼きの残りと、ホタテをほうれん草と一緒にバター炒めしたもの。
コウテンケツがポルトガルを訪れるのを見る。
子豚の丸焼きが名物のとことか、漁師だけが住む島とか。


家に掃除機をかけて、10時。
腹ごなしに散歩がてら駅前まで歩く。
昨日以上に天気がよく、気温も高い。
表示を見ると6度。この時期の青森にしては暖かい。
雪もほとんどない。


このところ帰省のたびになんとはなしに本町のスナック街へ。
歩いていると母から電話があって、
ちょうど歩いていたところの近くの花屋の軒先で売っている
クリスマスローズの鉢植えを買って来てほしいという。
晦日だというのに店の中は大勢忙しく働いていた。
門松をモチーフにした正月向けの飾りがたくさん並んでいた。


成田本店に寄っていく。
Rockin'on の最新号が目当てだったんだけど
『rakra』という雑誌の別冊「北の酒場本」が面白そうだったので買う。
隣のさくらの百貨店で母に頼まれた野菜を買う。
妻の提案で母に正月の贈り物ということでマフラーを。


夜店通りを歩く。
先日の「くまごろー」生みの親のデザイン事務所を探してみる。
住所から恐らくここだろうというところまで行ってみる。
雑居ビルの二階。大晦日だったのでやはり閉まっていた。


歩いて家まで帰る。
酒屋に寄る。本搾りの冬柑が置いてあって昨晩二本買う。
もっと買っとこうと思ったのだが一夜明けて今日行ったらもうなくなっていた。残念。


昼は八戸の叔母から送られて来たドリアを温めて食べる。
世界の辺境で日本人が料理人を、という番組を見る。
元ホステスがイスラエルで豆腐工場を経営して年商1億5,000万となるが
そこでガンとなり、工場を手放す。
治療を続けながら豆腐料理の店を開くことになった。波乱万丈。
もう1人。ハーフゆえに子供の頃いじめられ、金しか信じられないと実業家へ。
結婚するが長続きせず離婚。
その時出会った南国ニウエに恩返ししたいと日本料理の店を開く。
北極圏で人が暮らす最北端の町スヴァールバル諸島ロングイェールビーンにて二軒目をオープン。
3店目はクロアチアでうなぎ料理。


妹夫婦が母の頼んでいたおせちと寿司を持ってくる。
甥っ子は今日も元気いっぱいにあちこちいたずらを。
早めのお年玉を渡す。まだ小さい姪っ子は今日は来てなくて、その姪っ子の分まで開けてしまった。
早めに持って来てくれたら近くの銭湯に行くことになっていたが、タイミングが合わず。
妹は僕に誕生日のケーキを買ってくれていた。


昨日買ったスピーカーで音楽を聴く。
フェルディナント・フォン・シーラッハ『罪悪』を読み始める。
風呂を沸かして入る。今年一年のことを考える。
ペーパードライバー教習を受けたがものにならなかったこと。
熊本の地震。引っ越し。妻の転職。そして入院と手術。その後のゴタゴタ。健康は取り戻したが。
めまぐるしい一年だった。
ドリカムのコンサートで青森と仙台。マドンナとエリック・クラプトン
ジョギングを再開して距離は伸ばしたが、全般的に体力の衰えを感じた。記憶力とか酒の量とか。

寿司と年越しそば。熱燗。
BSのイタリアの小さな村の番組の後にガキ使を見るが、マンネリ化してるかな。
結局ほとんど紅白を見た。
暇に任せて Tweet したのをまとめる。


天童よしみ香西かおり郷ひろみとビジュアル面で難があると本田望結
 土屋太鳳など話題の女性が出て来て踊る。NHK容赦ない。」
「ピコ太郎の切り方、NHKもっと容赦ない」
水森かおりを見て小林幸子は「あの女がいなきゃ今も私が紅白なのに」と怒
 りで体を震わせていることだろう。」
「結局ピコ太郎が一番登場している。でも後ろ姿だったりするので、あの衣装
 を着たNHKのスタッフなのかもしれない。」
「そういえば最初赤組の票が多かったのに、一気に白組が逆転したのは三代目
 J SOUL BROTHERS の組織票だと思う。」
「そういえばこの前男性4人で飲んでて4人とも逃げ恥見てたんだけど、4人
 ともガッキーが、ガッキーが、しか言わなかった。それ以外の理由不要。」
「4人ともIT業界で働いてることになるんだけど、ネットワークエンジニアの
 年収ってあの家に住めるぐらいもらえるんだ、って話は特に出なかった。」
「島津亜矢は「バックに若い子踊らせろ」「自分の持ち歌じゃなく大御所の歌
 を歌え」とどちらかを迫られたんだと思われる。」
「吉田パイセン巻き髪だ。りゅうちぇる「とても女性らしいのですぐ結婚でき
 ますよ」」
「今までのところのベストアクトは市川由紀乃のお母さんか。」
「一位の山本彩が呼ばれてインタビューに行ってる間にセンターに立って、五
 木ひろしのバックで目立つというさしこの、試合には負けたが勝負には勝っ
 たという戦略」
「今回の出演者で一番背が高いのがピコ太郎か。/大谷くんはガッキーに興味
 ないんだろうな。/渋谷にゴジラが迫ってるのか。青森に帰っててよかった。
 /RADWIMPSは自分の歌だけで帰ったんだろうな。残ってるセカオワって偉い
 な。」
市川実日子が出ていないのが残念だ。」
「年に一度の Perfume を紅白で見せてもらうだけでもおじさん満足だ。」
「ガッキーが他人事のように審査員席で恋ダンスを見ていた。でもさすがに最
 後チョチョイとやった。今年の紅白最大のガッカリだろう。」
「紅白のセットや演出はもっと地味で野暮ったいものでもいいんだけどな。後
 ろがオーケストラとか。歌の力だけで見せてほしい。」
松田聖子郷ひろみが同じステージに立ってるというのはもはやなんの話題
 にもならないのか。」
松田聖子YOSHIKIのコラボって音楽業界の閉塞感の表れのように思う。20
 年前には想像もできなかった組み合わせだけど、その分。」
「第九と共演してゴジラを倒そうとしたり、今回はピコ太郎のピコ太郎による
 ピコ太郎のための紅白としか思えない。」
「そういえば大晦日タモリの家でSMAPの4人が、という噂があった。そうい
 えばタモリのパイプオルガンがうまかった。星野源(だったか)が、フリー
 ジャズと呼んでいた。」
イエモンは新曲じゃなく「JAM」だったことが嬉しい。」
イエモン「JAM」RCサクセション「スローバラード」ユニコーン「素晴らし
 い日々」が日本語ロック最高の歌詞BEST3だと思っている。「乗客に日本人
 はいませんでした」って普通出てこない。
「今更だけど紅白ってDVDで販売してるのだろうか。今回の宇多田ヒカルや椎
 名林檎はもう一度見返したい。それはそうと TOKIO ってわざわざ都庁前で
 やる意味というより理由ってあったのだろうか。」
「確かにこれは和田アキ子浮くな。」
「紅白が終わって、ふと思うにシン・ゴジラということは塚本晋也監督が出て
 たわけで。そのことがジワジワと感慨深い。」


ゆく年くる年を見て寝る。
この時間、バスタ新宿は大阪行きも仙台行きも満席。
香川は年明けうどん
そして熊本城の石垣。


年が明けて42歳となる。ようやく本厄を抜けたが、次は後厄。