猫日記

昨晩のこと。
帰ってきて1階の机を置いた部屋に入ると積み上げていたCDの山が崩れている。
「みみた」が入ったのだろうか?
近くのドミノピザで1枚買ってもう1枚無料で食べようということになって
ネットで事前にオーダーして車で取りに行く。
ついでにクリーニング屋に寄ってYシャツを出して、先週のを受け取る。


帰ってきて妻がみみたを探すが見当たらない。
定位置のソファーの下を懐中電灯で照らしても姿が見えないという。
途端に心配になる。
和室にいないか、高いところに上ってないか、洗濯機の裏にいないか。
探してもどこにもいない。
1階のことを言うともしかして眠ってるのかもと足元も本棚の上も見てみるが見つからず。
妻がニャーニャー呼びかけるので僕もそうする。
いつもならニャーと鳴き返す。それがない。シンと静まり返っている。


僕が帰ってきたとき、あるいは二人で外に出たとき、帰ってきたとき、
ドアが開いた瞬間にサッと外に出てしまったんじゃないだろうか。
そしたらもう猫は戻ってこない。
「そうとしか考えられない」と妻が落胆する。
これだけ探しても見つからないのだから。
猫は足音を立てないと言われてはいるが、そんなわからないものだろうか、と僕は思う。
まだ半・野良猫の日々から数日しか経ってない。
普段人の姿に怯えて隠れてばかりいるのに、
ふたりが出ていくと察知して後から階段を下りていって、
待ち構えてドアが開いた瞬間出ていくなんてことができるだろうか?
妻は猫用の格子ドアを玄関に設置しておけばよかったと悔やむ。
そんなこんなでピザがどんどん冷めていく。


喉に通らないと言いつつ食べる。
ミュージックステーションには20年ぶりの小沢健二
19年ぶりのシングル「流動体について」を初めてテレビで歌うのだという。
放送事故並みの下手さだった。


食べ終えてまた探し、落胆が深まる。
僕が頼りにならないので、妻は猫歴の長い義父に電話して話を聞いてもらう。
話ながら手持ち無沙汰になってなんとはなしにもう一度ベッドの下を覗いてみたら、
「あ、いた!」と。
ベッドの脚のL字型になったところに身を押し込んでいたらしい。
寝ていたのか、こちらがさっきどんなにニャーニャー言っても反応しなかったのに
一度出てくるとニャーニャー盛んに鳴きだす。カリカリも食べる。


今回は事なきを得る。
今日も荻窪の床屋に行ったり、神保町のジャニスに返しに行ったりと
半日留守にして夕方返ってくる。
やはりどこにもいない。
まあでもどこかにはいるんだろう。
トイレの砂に後ろ足で引っ掻いた跡がある。シャベルでならしておく。
出る前に妻がいっぱいにしたカリカリも減っている。


僕の方が接する時間が少ないため、いまだになじんでない。
こちらの心配をよそに、気の向くまま過ごしている。