RCサクセションはパンクか、YMOはパンクか

現在、3/18(土)イベントの選曲の詰め。
「ジパンク」というタイトルでテーマは日本のパンク。
いつも悩むことですが、
ど真ん中のところはいいとして、周縁はどこまでを含めるべきなのだろうと。


例えば、RCサクセションはパンクのか。YMO はパンクなのか。
前回、イギリスとアメリカのパンクをテーマにしたときに
パンクとは現状に対する苛立ちから生まれ、
音楽を通じてその現状を変えたいという意思こそが特徴だとしましたが、
だとしたら RCサクセションには『COVERS』を引き合いに出すまでもなく
それが間違いなくあったし、
YMO にも音楽業界に限って言えばそれはあったと言えるでしょう。


人気絶頂の頃にあえて出した暗くて地味なアルバム『BGM』は
彼らにとってのパンクであり、最もニューウェーブ色の強い音です。
坂本龍一は1970年代末の東京ロッカーズと接点があって
Friction の1stアルバム『軋轢』をプロデュースしたり、
アーント・サリー解散後の Phew の1stシングル『終曲』もプロデュースしています。
だからと言って坂本龍一YMO をパンクの範疇で捉えることはほとんどないです。
同時代ゆえに共鳴していた、とは言えますが。
後年、坂本龍一脱原発を主張しましたが、だからと言って≒パンクというわけでもなく。


サザンオールスターズも「勝手にシンドバッド」で突然お茶の間に現れたときは
その勢いと異物感ゆえに、世間がパンクと出会ったときと同様の困惑をもって
迎えられたのではないかと思います。


B'zはどうなのか、ミスチルはどうなのか。
まあなんか違うよな。
でもスピッツはどうだろう? 案外パンクなんじゃないかな?
根っこにブルーハーツをもってるし。
しかしブルーハーツが好きで影響を受けているならパンクとしてしまうと
吉本ばなな宮沢りえもパンクということに。難しい。


phew-終曲
https://www.youtube.com/watch?v=fCkoAOigoXY


Cue - Yellow Magic Orchestra
https://www.youtube.com/watch?v=U55HUfjwMKw