ゴールデンウィーク7日目続き

(5日の続き)


車に戻って北杜市をさらに西へ。
白州の道の駅。この先は長野。
天然氷のかき氷に並ぶ。イチゴミルクにしてみた。
結構待たされたけど、こんなサクサクフワフワしたかき氷は初めて。
東京に進出したら話題になるんじゃないかな。
道の駅では湧き水を汲んで帰ることもできて、ポリタンクを手に並んでいる人たちがいた。


13時過ぎ。山梨を北から南へ。
中央市の南、西八代郡市川三郷町の温泉「みたまの湯」に入る。
(それにしても山梨県は山梨市、甲府市甲斐市甲州市中央市と主導権争い真っ只中のよう)
風呂の前に食事処。ほうとうを頼み、その他にも山梨名物ということで
茹でたてのヤングコーン、鶏もつ煮、せいだのたまじ(ジャガイモの甘辛煮)
温泉は露天風呂が甲府盆地を見下ろすという好ロケーション。
気持ちよく入ることができた。
出てきて休憩所で話ながらのんびり過ごした。


甲府駅前に戻って車を停め、コインロッカーに荷物を預け、駅前を歩く。
山梨県庁は周辺の飲み屋の店員が食事を与えたりで野良猫が集まってきている。
里親を募集するがなかなか引き取り手が見つからない。
先日は不妊手術を施したという。
確かに何匹か太りかけの幸せそうな猫を見かけた。


商店街を引き続き歩く。焼き鳥を、と思うがいいとこはどこも今日休み。
あるいは予約でいっぱいか。
グルグル歩き回って最後に入れたのは「ちよだ」
ほうとうの店は多いけど、「おざら」の店は案外少ないもので。
ここは数少ない「おざら」を出す店。
ゴールデンウィークだからか観光客向けに? 夜メニューは少なく
ほうとう、おざら、馬刺し、煮込み程度。
おざらを頼み、馬刺しと煮込み。瓶ビール。
おざらとはほうとうを茹でて水でしめたざるうどんのようなもの。
少し甘めのタレにつけて食べる。
山梨の人は飲んだあと、ラーメンの代わりに食べるのだという。
今回の山梨旅行にふさわしいメニューだった。


19時半過ぎ。駅に戻ってUさん夫妻と別れる。
お土産に買って帰りたいものはなく、改札をくぐってキオスクで「山梨に乾杯」を買うつもりが
最後の一本のみ。
20時前。乗り込んで飲み始める。
前のが遅れた関係でこちらも5分少々遅れる。
八王子を過ぎて外国人観光客が空いている席に座る。
たぶん指定席券は持っていない。しかし車掌にも指摘は難しいだろう。
冷徹に扱うとおもてなしがない、ということになるだろうし。


妻が行きの電車の中に持ってきた本を忘れたと。
新宿に着いてホームから忘れ物センターに電話を掛けるが、最寄りの駅に伝えて欲しいという。
JR新宿駅南口の自動改札横の相談所に行くと新宿駅は大きすぎてここでは承れない、
ホームに駅事務室があるからそこで申し出て欲しいと。たらい回し。
ホームに行って話すと端にある小さな事務室に通される。
コンピューターを操作してもらうが、見つからず。
なんかどうもかなりアナログみたいで、
甲府駅を出て終点の松本駅まで行って清掃するんだろうけどそこで情報連携されていないようだ。
手作業で相当タイムラグがありそう。
なんかもっとスムーズに情報が集約されないものだろうか…
この日は松本の清掃担当に電話してもらうが見つからず。
事務室の駅員の皆さんはいい人たちだったけど。
3人がかりでコンピュータの画面を眺めて、
妻が忘れた本は『ホテル・ニューハンプシャー』と伝えると
出世を諦めた上司らしき男性が「ああ、ジョン・アーヴィングか」と呟く。


帰ってきて、みみたに牛乳と猫缶を。
暑い一日でぐったりしてるんじゃないか、窓をもっと開けておけばよかったんじゃないかと思うが、
概ね行儀良く過ごしてくれていたようだ。
ワカ子酒、孤独のグルメ、サイタマノラッパーを見て寝る。
楽しい一日だった。
ゴールデンウィークはもう終わりか。