ゴールデンウィーク8日目

6日(土)のこと。
8時半起き。みみたに起こされて寝床で遊ぶ。
この日は15時ぐらいから上野の精養軒で来週末の同窓会総会の会場の下見、
精養軒の係の方と打合せ。


その前にドライブに行くかとなって洗濯などの後、10時半過ぎに家を出る。
さて、どこに行くか。
西高島平から笹目橋を渡って荒川に出て、川沿いにしばらく走ってみるかとなる。
まずは目標物として仮に戸田公園として、走って10分すぐに着く。
競艇場の大きな建物が広がっていて、観覧席の1階から3階まで大勢の人が集まっている。
なんだか楽しそうだ。車を停めて入ってみようとなる。
前売り払戻専用の駐車場を抜けて川原のだだっ広い駐車場へ。
建物の中に入る。なんかどこか裏寂れた雰囲気。
壁のモニターを食い入るように眺め、券売機の前でマークシートに記入する。
若いのもいるが、ほとんどは50代以上か。女性はほぼ皆無。
予想紙のブースも心なしかガラが悪い。
今日勝って帰る人はどれだけいるだろう。なけなしのお金を皆すってしまいそうな。


100円払って観覧席へ。
川につくられたコース。向こうの電光掲示板には単勝複勝3連単のオッズが。
妻が試しに賭かけてみようと券売機の前まで行くが、マークシートを見てもよくわからず。
今回はやめておく。知ってる人に手伝ってもらわないと無理そう。
外の日に当たる席に座って、締め切られてレースが始まるのを待つ。
出走表を見る。あれこれ眺めているうちにボートは個人所有のものではなく、
レースごとに割り当てられるものだということを知る。
前回そのボートは誰が乗ったのかということが詳しく書かれている。
11時半になって走り出す。コースの端から端まで行って旋回する。
それを見ると上手い下手、経験の有無が如実に分かる。
勝てない若者は外側に大きく膨らんでいく。
ベテランは無駄がなくスムーズに曲がっていく。
曲がるためにはちょうど僕らが座っていたところで腰を浮かせてポジションを変える。
そのタイミングの速さ、遅さが大きく影響しそうだ。
この走りっぷりが案外面白い。
ビールとツマミを買って一日中眺めていてもいいかもな。


1周して終わりではなく、3周ぐらい回ったか。
僕が賭けるとしたら複勝でこうかな、というのが外れてて
ああ、賭けなくてよかったと。
3階に上がって昼を食べる。
フードコートには吉野家蕎麦屋、ラーメン屋、その他おにぎりなどの売店
隣りのレストランはカレー、カツ丼、ラーメン、そば・うどんなど。
このレストラン「ワールドII」に入って妻はカツ丼、僕はカツカレー。
窓辺のカウンター席に座る。川の反対側が広がっている。
ジョギングしている人たちや自転車に乗っている人たちを見ながら食べた。
これもまた「案外」うまかった。


12時半、車に戻って上野へ。
川口をしばらく川沿いに走って、川を渡り赤羽、王子、田畑、西日暮里と。
町並みが少しずつあか抜けていく。
当初は妻は僕を送って帰るつもりが、上野公園での用事が終わるまで待つことにすると。
しかし駐車場が空いていない。一番近くの第一駐車場が一番安いが、一番空いていない。
13時半前、僕を下すと妻は駐車場の列に並んだ。
上野公園をしばらくぶらぶら歩く、どこもかしこも大勢の人が行き交っている。
予想以上に人が多い。ゴールデンウィーク中こんなに人口密度の高い場所はないんじゃないか。


なんとはなしに歩いていたらインタビューに答えてくれと
2020年、テロは起きると思うか?
起きると思う。イスラム国ではなくアジアの国で日本に快く思わないグループが
この上野公園に爆弾を投げこむぐらいはするんじゃないか。
北朝鮮はミサイルを打ってくるか?
打ちはするけどあれは結局パフォーマンスなので日本に届かないと思う。などなど。
15日の日テレの番組で使うらしい。採用されたら電話がかかってくるとのこと。


妻と落ち合ってアイスを食べたりして過ごした後に
15時、本来の同窓会の打合せが終わって会場の下見へ。
いろいろ事前の不安材料はあったけど、つつがなく終わった。
待っていてくれた妻と不忍池の屋台に行く。
たこ焼きとおでんを買って池沿いの席を見つけ、缶ビールを飲む。
また車に乗って帰った。谷根千を通って荒川線のエリアを抜けて、目白から目白通り


家に着いてシャワーを浴びて、
上野公園で買ったカツサンドヨネスケ監修の天むすで缶ビール。
18時より『小さな村の物語 イタリア』
40歳のパン職人。若い頃はやんちゃだったが、26歳の頃に父が亡くなる。
母が寂しそうだと故郷の村でパンを焼き始める。
軌道に乗り始めた頃、恋心を抱いていた娘を菓子職人として雇う。やがてふたりは結婚。
パン職人は朝が早く、菓子職人はそうでもない。
日中は顔を合わせることがない。
パンを焼き終えた後仮眠を取って、晩御飯はふたりで作って食べる。


19時、チャンネルを回したら『男はつらいよ 純情編』思わず最後まで見てしまった。
心に沁みる。ゴールデンウィークに見るものとしてとてもよかった。
若い頃の宮本信子が出演していた。
その後演芸番組のスペシャルの後半。
ヒロシ、ザ。ぼんち、ダンディ坂野など。
気がついたら寝落ち。
午前0時前に布団に入る。