この前の土曜、妻の友人たちと熊本で飲んでいたら
そのうちの一人の方の息子が今高一で、
この夏休みにトルストイを初め、読書にのめり込んでいるという。
酔ってたのでじゃあ僕が読書リストを作りましょうかと言ったら、
是非ということになった。
題して「とよっち文庫夏の100冊」
230冊ぐらいをまずはざっと選んで、そこから100冊に絞り込む。
なかなか入らないものですね。
挙げるのは簡単、絞るのに時間がかかる。
こんな感じになりました。
文庫と言いつつも新書も単行本も入ってますが。
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■宇宙の向こう側
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アーシュラ・K・ル=グィン『所有せざる人々』
スタニスワフ・レム『ソラリスの陽のもとに』
ケネス・ブラウアー『宇宙船とカヌー』
トム・ウルフ『ザ・ライト・スタッフ』
ミシェル・ウエルベック『素粒子』
オリヴァー・サックス『火星の人類学者』
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■言葉というもの、書くということ
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テッド・チャン『あなたの人生の物語』
アザール・ナフィーシー『テヘランでロリータを読む』
松本修『全国アホ・バカ分布考』
三浦しをん『舟を編む』
多和田葉子『エクソフォニー』
アニー・ディラード『本を書く』
J・L・ボルヘス『伝奇集』
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■日本を知る
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小熊英二『生きて帰ってきた男――ある日本兵の戦争と戦後』
柳田國男『遠野物語』
立川談春『赤めだか』
イザベラ・バード『日本奥地紀行』
白洲正子『能の物語』
西岡常一『木に学べ 法隆寺・薬師寺の美』
網野善彦『日本の歴史をよみなおす』
宮本常一『忘れられた日本人』
佐野眞一『旅する巨人―宮本常一と渋沢敬三』
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■辺境を旅する
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ブルース・チャトウィン『パタゴニア』
藤原新也『西蔵放浪』
内澤旬子『世界屠畜紀行』
妹尾河童『河童が覗いたインド』
佐藤健寿『X51.ORG THE ODYSSEY』
有吉佐和子『日本の島々、昔と今。』
ポール・ニザン『アデン・アラビア』
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■歴史はひとつにあらず
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カート・ヴォネガット『スローターハウス5』
コニー・ウィリス『ドゥームズデイ・ブック』
ニール・スティーヴンスン『クリプトノミコン』
ジョージ・オーウェル『一九八四年』
ベルンハルト・シュリンク『朗読者』
ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』
FAMA『サラエボ旅行案内』
米原万理『オリガ・モリソヴナの反語法』
ティム・オブライエン『本当の戦争の話をしよう』
スベトラーナ・アレクシエービッチ『チェルノブイリの祈り』
河北新報社『河北新報のいちばん長い日』
ザック・エブラヒム+ジェフ・ジャイルズ『テロリストの息子』
ロード・ダンセイニ『ぺガーナの神々』
ローズマリ・サトクリフ『アーサー王と円卓の騎士』
イサク・ディーネセン『バベットの晩餐会』
石牟礼道子『苦海浄土』
シュテファン・ツヴァイク『人類の星の時間』
パトリック・ドゥヴィル『ペスト&コレラ』
本田靖春『誘拐』
吉村昭『羆嵐』
野田努『ブラック・マシン・ミュージック』
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■この世界を文学する
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ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』
ウラジミール・ナボコフ『賜物』
ニコライ・ゴーゴリ『狂人日記』
ジャック・ロンドン『火を熾す』
J・D・サリンジャー『ナイン・ストーリーズ』
トマス・ピンチョン『重力の虹』
ウィリアム・フォークナー『八月の光』
フラナリー・オコナー『オコナー短編集』
ジョーゼフ・ヘラー『キャッチ=22』
ジョン・アーヴィング『ホテル・ニューハンプシャー』
リチャード・ブローティガン『西瓜糖の日々』
リチャード・パワーズ『舞踏会へと向かう三人の農夫』
ウィリアム・ゴールディング『蠅の王』
ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』
カズオ・イシグロ『日の名残り』
フランツ・カフカ『城』
ガルシア・マルケス『百年の孤独』
高行健『霊山』
安部公房『砂の女』
中上健次『枯木灘』
倉橋由美子『パルタイ・紅葉狩り』
村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
中島敦『李陵・山月記』
森見登美彦『四畳半神話大系』
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■哲学する、科学する
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ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』
ジェームズ・フレイザー『金枝篇』
藤原正彦『天才の栄光と挫折 数学者列伝』
ロバート・M・パーシグ『禅とオートバイ技術』
カルロス・カスタネダ『未知の次元』
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■生き方と生き様
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ロバート・キャパ『ちょっとピンボケ』
ジェフリー・S・ヤング+ウィリアム・L・サイモン『スティーヴ・ジョブズ 偶像復活』
クリストファー・シルヴェスター編『インタビューズ』
ダライ・ラマ『ダライ・ラマ自伝』
木村元彦『オシムの言葉』
沢木耕太郎『人の砂漠』
久保俊治『羆撃ち』
フランク・ブレイディー『完全なるチェス』
サイモン・ウィンチェスター『博士と狂人』
外尾悦郎『ガウディの伝言』
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■日常を語る
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穂村弘『にょっ記』
向田邦子『父の詫び状』
池波正太郎『男の作法』
山際淳司『スローカーブを、もう一球』
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■罪と罰
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マイケル・ギルモア『心臓を貫かれて』
(アンソロジー)『ベスト・アメリカン・ミステリ クラック・コカイン・ダイエット』
フェルディナンド・フォン・シーラッハ『犯罪』
スティーヴ・ハミルトン『解錠師』
レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』
ロアルド・ダール『あなたに似た人』
宮部みゆき『火車』