日暮里・舎人ライナーで小さな旅

日曜の歌舞伎町「樽一」での「田酒と落語の会」で
桂扇生師匠とのジャンケン大会で商品に出てきた
『田酒を醸す』という西田酒造での酒造りを撮影した豪華な写真集。
このときはジャンケンに負けたのでもらえなかったけど、
西田酒造の方に聞いてみると、一般の本屋では流通していないものの
特約店の酒屋では今も店頭に置いているところがあるという。
都内だと足立区にあるという「かき沼」がそう。
次の日さっそく問い合わせして、取り置きしてもらった。


それを昨日、会社帰りに受け取りに行った。
場所を調べてみると最寄りの駅は日暮里・舎人ライナーの江北。
いやーこれまで乗ったことないし、
もしかしたら一生乗ることはないかと思っていた。
途中の駅の名前を見ても全くピンと来ない。


飯田橋から秋葉原、上野と乗り換えて日暮里へ。
駅が高いところにあって、もしかしてこれはモノレール?
車両の雰囲気もどことなくゆりかもめに近い。
なのに不思議なことに座席の片側は6人掛けか7人掛けのロングシート
反対側はゆったり3席だけの新幹線みたいなクロスシートだった。
でもこれ進行方向を向いているのではなく、後ろ向きになっていた。
上りが正しい向きで、下りが逆かと思いきや
帰りに上りに乗ってもやはり後ろ向きだった。
どういうことなのだろう。


夕暮れの中、走りだす。
日暮里、西日暮里のビル群の間を縫って走る。
隙間から山手線の線路が伸びているのが見える。
住宅街に入る。見下ろす風景は楽しい。
駅をいくつか過ぎると隅田川と荒川。
遠く向こうに沈みかけた太陽。
いや、ほんと新幹線で旅行しているような気になってきた。


10分少々で江北駅に到着する。
降り立って気づいたんだけど、大きな道路の上を走ってたんですね。
だからずっとまっすぐだったのか。
駅の周りはチェーン店以外に特になかったような。
日暮里・舎人ライナーの開通と共に開けた新興住宅地なのか。
人通りも少ない。


歩いて行くと環七に出た。店は環七沿いにあった。
なんともスタイリッシュな外観の店構えで中もまた、そう。
相当がんばってるんだろうな。
本を受け取り、支払いをする。
店長らしき方と先日のイベントの話になる。
「樽一」は前の店のあの小ささが良かったと。


田酒がありますけど、というので聞いてみると特別純米酒
だとしたら通年商品で普通に手に入るものだなと今回はパス。
レジ前のカゴに「4-STROKE」というフラスコのボトルに入ったお酒が並んでいた。
ウィスキーかと思ったら焼酎なのだという。
ブランデーの樽で熟成している。
試飲させてもらう。冷凍庫に入れてトロトロにしたものと
常温で香りを楽しむものと。
これはいいと2本買う。1本は凍らせようと。
旅先に持っていけるといいですね。
夜、星空の下、火を熾した側で飲むとか。


店の外に出ると外はすっかり暗くなっている。
日暮里・舎人ライナーの上り。
住宅街を走るからか外は真っ暗。
西日暮里までは何本か国道を横切ったときだけが明るかった。
日暮里駅に降り立つと祭りの音が。盆踊り大会だったのだろうか。