乾杯の挨拶

先日の披露宴の乾杯の挨拶の原稿。
我ながらいいことを言ったと思うので残しておきたいんだけど、
実際受けたのかどうかはよくわからず…

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・・家の皆さん、・・家の皆さん、この度はおめでとうございます。


僕は新郎:・・君とは会社の同僚という間柄になります。
今は離れていますが、以前3年ほど同じプロジェクトで仕事していました。
・・君、といつものように呼ばせてもらいますが、
・・君は僕が手術で入院することになったときに
One Piece』(という少年ジャンプの海賊の漫画がありますよね)を
全100巻運んできてくれたという大変ありがたい、嬉しい後輩です。


さて、今回、乾杯の挨拶ということになったのですが…


今月僕も3回目の結婚記念日を無事に迎えることになりました。
・・君のところもそうだと思いますが、
僕にはもったいないよくできた素晴らしい奥さんをもらってしまって、
三回お手付きというかへまをしたら、
このおめでたい場にふさわしくないことが待ってるという
戦々恐々とした毎日を過ごしています。


でもただびくびくしながら暮らしているのではなくて、
うちの奥さんはつき合い始めた頃から今に至るまで
僕にこうした方がいいよと様々に助言してくれました。
それをいくつか、この場をお借りして、
今日のこのめでたい日を迎えることになったおふたりに伝えたいと思います。
結婚して既に何十年という諸先輩を差し置いてたかだか3年の僕が、
というのはなんともおこがましい話で、すみません。


で、そのアドバイスなんですけど、
昨晩枕元で書き出してみたら58個あって…
披露宴が2時間あるとしたらそのうち40個ほど紹介できるかと。
え? やはり長いですよね。
では、これだけは、という3つに絞ることにします。


ひとつめ。
これはつき合い始めの頃に言われたことですが。
「私たちは超能力者やエスパーではないのだから、
 好き、とか、愛してるという言葉はきちんと口に出して言わないと相手に通じない」
これ、簡単なことのようでいて案外難しいものです。
何年も一緒にいるんだから阿吽の呼吸でいちいち言わなくてもいいだろう、
そんなのめんどくさい、となったときから、
夫婦の間柄はよそよしいことになっていくのではないか。そう思います。
LINE のスタンプですませるとかね、・・君、ダメですよ。


ふたつめ。
僕らは11月1日に入籍したのですが、今も毎月1日には花束やケーキを買って帰ります。
そんなだいそれたものではなく、花束は500円でケーキは閉店間際の割引で1個300円だったりします。
それでもとても喜ばれます。
これは「女性は記念日をありがたがる生きものだ」とかそんなしがり顔の格言を言いたいのではなくて、
ふたりで過ごした楽しい日々のことをいつも大切に思っているよということ。
その意思表示をすること。それが大事なんだと思います。


みっつめ。
僕ら夫婦は毎週のように喧嘩をします。お互い機嫌を損ねてしまうこと、それはよくあることです。
先日、ついこの間のことですが、派手にやりあった後、まあ、その後時間をかけて仲直りするのですが、
そのときにうちの奥さんはこんなことを言いました。
「ごめんと謝り合っているよりも、普段からありがとうと言い合ってるようでありたい」
多くを語る必要はないと思います。
これこそが夫婦を永く続けていくにあたって大事なことなんじゃないかと思います。


はい、4つ目から先は後ほど、新婦の・・子さんにだけこっそり伝えておこうかと。
その方がうまくいくんじゃないかと思います。


長々とした挨拶となってすみません。
では、乾杯に参りたいと思います。
皆さん、グラスの用意はいいでしょうか?


では、乾杯!