The Psychedelic Furs

80年代 UK で無性に好きなバンドのひとつに、The Psychedelic Furs がある。
ベストアルバムの『All of This and Nothing』は生涯聞いた回数では
The Cars『Greatest Hits』の次ぐらいだと思う。
日本でも往年のファンが多いかな。それなりに人気があった。


全然何も知らずに、高校の頃レンタルCD屋で目が留まって借りたんですよね。
今は無き、新町の『友&愛』が
カネチョウ(現「さくらの百貨店」)の裏の雑居ビルの3階か4階にあった。


モノクロのジャケット。
ステージに立つヴォーカル、ベース、ギターの3人が映っている。
何の予備知識もなく借りたのだからとてもドキドキした。
しかも月の小遣いは3,000円。
ダビングするテープも買うのでレンタルできるのも月に5枚とかそれぐらい。
一緒に借りたのが The Sugarcubes のファースト。
Bjork が在籍していたけど、まだソロになっていなかった。
こちらもジャケットだけでピンと来て。
今思うとなかなかのアンテナの張り具合だった。


デカダンスとか「Beautiful Chaos」とか
David Bowie のフォロワーとか言われてるけど
あんまりそんなふうには聞かず、ただただ曲が好きという。
ゆえに、バンドそのものにはさほど興味がない。
どんなバンドヒストリーがあるかとか詳しくない。
最初は6人だったのがどんどん減って3人になって、
ヴォーカルとベースが兄弟だったか。それぐらい。


ヴォーカルはぶっきらぼうで塩辛い声。
何か一曲選ぶならば「Pretty In Pink」
この曲をモチーフに映画が作られている。
『プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角』
ジョン・ヒューズが脚本で、
ブラット・パックたちの出ている映画のひとつ。
『ブレックファスト・クラブ』のモリー・リングウォルドが主演。
そういえばどちらも 80's UK Rock を代表するサントラだな…


2nd『Talk Talk Talk』と 3rd『Forever Now』どちらもいいんだけど、
B面集『Here Comes the Psychedelic Furs』がおすすめ。
ベストと表裏一体で、2枚持ってるとだいたいの代表曲が揃う。


クルト・ワイル「Mack the Knife」のカバーが入っている。
1枚目のボーナストラックにもあったけど。
The Doors しかり、The Young Gods しかり、
クルト・ワイルのカバーをやってるバンドは
独特な存在感をもったいい曲を書くと思う。