「The Yellow Monkey Super Big Egg 2017」

The Yellow Monkey Super Big Egg 2017」を見に行く。
再結成後イエモンのドームツアー。東京ドームで。
 http://theyellowmonkeysuper.jp/feature/bigegg2017


イエモンと出会ったのは1995年初め、
4枚目『Smile』収録の「Love Communication」
寮の一室で真夜中、いつものように麻雀を打っていたらテレビから流れてきて、
なんだこれはと。グラム、つまり回顧的で異形なポップ。なんかギラギラしてる。
一発でやられて次の日には DiskUnion にアルバムを買いに行った。
以後、新しいアルバムが出るたびに買う。
気がついたら武道館、東京ドームと日本を代表するバンドになっていた。


6枚目『Sicks』はやられたなあ。
スケール感が頭2つ3つ抜けて、威風堂々としていた。
冒頭の「Rainbow Man」が素晴らしい。
ものすごく単純な曲なんだけど、彼らがやるからこそ、
彼らの間合いと匂いがあるからこそかっこいい。
他のバンド、特に素人がやったらものすごくつまらないことになってしまう。
7枚目の『Punch Drunkard』から8枚目の『8』
アルバムは当然買っていたし、シングルも何枚かリアルタイムに買っていた。
その頃の僕は外国から来たロックバンドばかり見に行っていた。
ある日突然気がつくと、イエモンは解散していた。
そうか、縁がなかったのだなと諦めた。
吉井和哉のソロアルバムはどれもなかなかよかった。
The Yellow Monkey はすっかり過去のものに思っていた。


先日出た再録ベストアルバムの特典として
東京ドーム公演の先行発売の申込について封入されていたように思う。
土日のうち、土曜のが外れて日曜の方になった。
妻とは水道橋で待ち合わせ、15時まで会社で仕事してからドームへと向かった。
先にグッズ売り場でツアーパンフを買う。ドームを大勢の人たちが取り囲んでいる。
コスプレ祭りの日でもあったのか、コスプレした若者たちが互いに写真を撮り合っていた。
妻と落ち合ってドームに戻る。
観客の余りの多さに警察官が出て交通整理している。
DJポリスが話題になって久しく、ブースに立つ警官が早めに中に入りましょうと
あれこれ喋りながら呼びかける。
「イエローモンキーの歌にもありますが、
 皆様の鑑賞マナーについては「見えないようで見ている」と…」
なかなかうまいことを言う。


中に入ったら売店でビールを売っていたので、買って飲んだ。
焼き鳥とポテトフライも一緒に。開演まで客席横のテーブルで過ごした。
もう一杯ずつ買って客席へ。座って飲みながら待った。
スクリーンではカウントダウン。
0になって客電が落ちる。
アリーナ席は卵型の花道がセッティングされていて、
ステージの反対側の端には巨大な卵が。
それが割れるとメンバー4人が登場して演奏を始める。
「Welcome to My Doghouse」そして「パール」
ステージに戻ってベストアルバムの特典だった「ロザーナ」などなど。
「砂の塔」や「STARS」といった新曲もやっていた。


「SPARK」「バラ色の日々」「LOVE LOVE SHOW」など代表曲ばかり繰り出して
場内ずっと盛り上がりっぱなし。
イエモン漲ってるなあ。今が一番若いんじゃないか、というぐらい。
演出もすごかった。一曲ごとに照明や映像が手を変え品を変え、
女性シンガーだけではなくストリングスやホーン隊も加わり、
外国人モデルが花道を練り歩き、ミラービールが回転し、
巨大な風船が足の形になり、紙吹雪が舞い…
WOWOW が生中継してるからというのもあるんだろうけどとにかくゴージャスだった。
なのにそれが嫌味なく、演奏も負けていない。盤石だった。
横綱相撲とでもいうか。
今の日本でNo.1のバンドはイエモンだな。


そのイエモン、ドームツアーが終わったら新しいアルバムのレコーディングに入るという。
アンコールの前に新曲のクリップが流れたんだけど、
肩の力が抜けていてとてもよかった。
これからのイエモンはもう一段、高いところに上っていけるんじゃないかと思う。