表参道、青山、渋谷、原宿を歩く(前編)

昨日のこと。
熊本から一緒に車に乗ってきた義理の祖母が叔父の家に行くことになり、
朝食後、車で送っていく。大泉学園駅から保谷駅保谷庁舎というルートを通る。
かつて僕の方の祖母が住んでいた辺り。
保谷駅前のバスがようやくすれ違える程度の細い商店街は変わらず。
しかし保谷庁舎の周辺は広めの道路が整備されていた。


新しい車を妻が運転して、僕は助手席に座る。
車が変わったことよりもカーナビが変わったことによる環境の変化が、慣れるの難しい。
曲がるべき交差点に差し掛かったときの表示と
実際に走行している位置やタイミングのずれであるとか。
高速道路に乗ったときのパーキングエリアや出口、料金所の指し示し方であるとか。


困ったことに、前乗っていた車と違ってカーステに外部入力を差し込むジャックがない。
10年まえの製品で、地図情報そのものはアップデートされているものの、
iPod は一応接続可能になっているけど、接続したら操作はカーナビ側から行うという。
iPod だとそれでいいかもしれないが、iPhone だとそれは不便。
一方でハードディスクに CD を取り込むことができる、というのは便利。
4000曲程度入るという。一長一短。


祖母を送り届けて、10時半ぐらいか。
さて、どこに行こう? 僕は有給を取っていて一日空いている。
家に戻ってゆっくりするというのももったいなく、せっかくだからどこかに行きたい。
表参道や青山の辺りを行ってみたい、だったら表参道ヒルズに車を止めるか、という話になる。
ここを基点に、青山の骨董通り、渋谷まで歩いて Bunkamura の美術館、
山手線に一駅乗って明治神宮、原宿から歩いて表参道ヒルズに戻ってくるコースとなる。


首都高に乗って初台で下りる。代々木公園の中を突っ切る。
表参道ヒルズの地下駐車場に停めて、ゆるやかなスロープを上りながらぐるっと見て回る。
平日の午前中ということもあってほとんど人はいない。
外国人観光客がチラホラといる程度だった。


11時半。12時になってサラリーマンで混む前に昼を食べることにする。
表参道ヒルズの裏に新潟県のアンテナショップがあって、その地下の食事処に入る。
以前利用した妻曰く、ご飯が新潟の米でおいしいと。
空いてるかと思いきやほぼ満席。奥の半個室に通される。
隣の席は中国か台湾から来たと思われる若い親子の観光客たちだった。
新潟の食材を集めたご膳もあったけど、
朝は日曜に作ったカレーの残りを食べたら結構な量になったのでそれほど空いてはいない。
(熊本から到着後、月曜の昼に食べてもらって好評だった)
僕はタレカツ丼を単品で頼むことにした。セットメニューはへぎそばが付く。
新潟の地酒も飲めるというのでだったらと義父と2人で飲む。
「兼升」の朱ラベルを冷で。きりっとしていて飲みやすい酒だった。
タレカツ丼もあっさりしたカツに優しいタレの組み合わせがよかった。通りを渡り


食べ終えて上の階のアンテナショップへ。
新潟だけあっておかきだけで1コーナーを占めている。
亀田製菓「サラダホープ」の新潟限定のとか。
浪花屋製菓の平べったい柿の種であるとか。
酒のつまみにいいかと買ってみる。


青山方面に向かって歩いていく。
通りを渡り、青山学院大学のキャンパスの手前で曲がって骨董通りに入る。
セレブ向けのブティックや画廊、お茶道具の店が並ぶ。
ファミリーマートですら洗練された高級感が漂う。
ニッカウィスキーのビルのところで小路に入る。
万年筆の専門店「書斎館」に案内する。
落ち着いた雰囲気の中、ガラスのショーケースには数千円のものから
100万の値段の付いたものまでが並ぶ。
干支をあしらった12本セットであるとか。


「LAMY」というドイツの筆記具メーカーのボールペンが目に留まる。
1本1万円もするが使い心地はいいだろうな。
バウハウス時代のデザインだという。
思い切って買ってみるかどうか迷い、今回は見送り。
今の仕事で使うにはもったいないと。


外に出る。義父がトイレに行きたいと近くにあった小原流会館の地下へ。
小さな画廊や斬新な若手デザイナーによる服を扱う店が並んでいる。
地上に戻り、国連大学の前を通ってヒカリエに立ち寄る。