日本の企業というもの?

一年半構築に関わってきたシステムが遂に明日、切り替え作業を迎える。
これまで長かった。大変だった。
昨年12月からの半年でほんと、寿命が縮んだ。


いい仕事をしたとは思えない。
いいものを作ったとも思えない。
20代の後半や30代の前半に比べたら、圧倒的に熱意は低い。
その分責任が増えて、処世術として老獪になった。


どれだけ不愉快な人がいても、どれだけ不愉快なことがあっても、
とにかく絶える、我慢するのが仕事だった。
それだけで金がもらえる。
実際に手を動かし、額に汗して働く人たちよりも。
今ここで何も言わずにいたら給料になる。
今ここで何もせずにいたらボーナスが上がる。
日本っておかしな国だな、と思った。
責任を取るってそういうことか。
(いや、言うほど大した責任は取ってるわけではないけど)


それがさらに進むと、何もしない役職者ばかり生まれることになるのだろう。
俺はいるだけで仕事になるんだ、役に立ってんだ、
俺だって何かに耐えているんだ、というような。
間違っていると今は思う。
しかし、10年後自分はそういうオッサンになり果てているかもしれない。
下に報告を求めて、それにケチをつけて、自分からは何もしないとか。
日本の企業はそんなのばっかりなんだろうな。
そしてそんな組織の中にいること、それに耐えることが仕事になる…
その惰性の積み上げが、日本の社会を形作っている。