週末京都 その2(06/08:伏見稲荷大社)

15時前。近くのドーミーインにチェックイン。
荷物を置いてすぐ、外に出る。雨がポツポツと降り始める。
駅から奈良線に乗って伏見稲荷大社に行く。
車両に乗り込むとほぼ外国人観光客。アジア系が多いだろうか。
次の駅が東福寺、その次が稲荷。ごっそりと下りる。
駅を出てすぐ、朱塗りの大きな鳥居。本殿。
日本語はほぼ全くと言っていいぐらい聞こえない。
以前は京都の人も正月の初詣ぐらいだったのが、
外国人観光客向けのガイドブックに載ってからは
Trip Advisor の選ぶ日本で訪れたい場所4年連続No.1に。
でも京都の人が行かないのは変わらない、私も京都に住んでて一度も訪れたことはない、
と後で入った姉小路洋服屋の店員の方が語っていた。


妻が以前鍵の形をしたお守りをここで買っていて、
古くなって鍵の先端が折れたのを返して新しいのを買い直したいという。
左右並んだお稲荷さんも大きな揚げを咥えているものと鍵を咥えているものと。
無事返し終えて、鳥居が無限増殖したかのように連なっている有名な千本鳥居へ。
雨が強くなってくるが、鳥居をくぐっていると濡れない。
アジア系外国人観光客の女性の大半が着物を着ていて、雨の中歩くのは大変そうだった。


朱色のトンネルのようにウネウネと右に左に上に下に鳥居が続く。
裏側を見ると寄進した企業や個人の名前が大きく彫られている。
入り口の一番大きいのは電通のだとか。
他、よく見かける名だたる企業ばかり。
奉納は一番小さいサイズで 175,000円。大きいサイズのは130万を超える。
僕もいつかここに奉納して年に一度お参りするのもアリか、と思う。


鳥居の群れを抜けると石造りの社の群れ、というのを繰り返す。
ざらしの小さな鳥居が縦に積み重ねられている。
最初の方は着物姿の女性たちも多かったけど、次第に少なくなって来て
奥に進めば進むほど見かけるのはヨーロッパ系のガチなバックパッカーばかりとなる。
聞こえてくるのはフランス語が多かったかな。


一の峯という山の頂上まで行きたかったが、これはかなり時間がかかりそう。
サンダルに短パンだとつらい。
またの機会にして、四つ辻という京都市内を見渡せるスポットを目指す。
鳥居は減ってきて左側に社の連なり、右側が林という道を歩く。
ところどころ民家らしき古い家があってその中のいくつかは人の住んでいる気配がない。
社のいくつかは神社として人がいて、機能していた。
まだ新しかったのは彼らの住む家なのかもしれなかった。


足腰の神様の神社があって、お参りしていく。
女性が一人きり静かに座っている。
ロウソクを立てて火をつけて、線香を供えた。


ひたすら坂道を下っていく。四つ辻は見つからず。
そのうちに民家の連なる一帯に。あちこちで甘酒を売っている。
普通にエイブルのアパートが建っていた。
本殿はこちらと標識があって、あれれ? と思いつつ行ってみると本殿に戻ってきてしまった。
山を登るつもりが、もしかしたら道を間違えたか。狐に化かされたか…


鍵の形をしたお守りが見つからない。
妻が聞くとあれは初詣の時期だけなのだという。
来年1月にまた来てみるか、という話になる。


本殿を出て商店街を歩く。
たこ焼きやパイナップルの屋台が出ていてアジアの若い子たちが群がっている。
本殿や千本鳥居ではほとんど見かけなかったのに、修学旅行生もここには大勢結構いたか。
妻が以前来たときは蕎麦やお酒を売っている茶店にて
すずめの丸焼きを売っているところがあって、それを食べたことがあるという。
見るといくつかの店で軒先に茶色い丸焼きが。
さほどおいしそうでもない。名物にうまいものなし的な。
お腹が空いてるわけではないので今回はスルー。
他、いなりずしの店が多かったかな。


歩いて行くうちに線路に出て、近鉄線だろうかと思いながら駅を探してみると
いつのまにかスタート地点のJRの方の稲荷駅に戻ってきていた。
やはり方向感覚がつかめず。不思議な感じ。
改札をくぐって上りのホームはすし詰め。そういう時間帯か。
東福寺の拝観は既に終わっているとわかって、京都駅に戻る。