電話というもの

小さなころから電話というものがどうも苦手で、メールで済むなら必ずメールで済ませる。
自分でかけるのはまだしも、かかってくるというのが嫌。
割り込まれて時間が奪われるようで。
仕事の電話の場合、往々にして突然仕事が増えるということになる。
それが土日なら、予定が狂うことになる。
同じ内容であっても、メールだとそういう気分にならない。


長電話をするということもない。
とりとめなく話すということはなく、友人にかけるとしても、かかってきたとしても、
用件だけを伝えてすぐ切ってしまう。
対面で話すのも苦手ということはなく、電話ってなんだか息苦しい。
そんなふうに思うのは僕だけか。
声だけ、というのが不安になるのか。
初めての人や久しぶりの人にかけるときはとても緊張する。
これはたぶん、テレビ電話が一般的になっても変わらないだろう。


iPhone を持ってからというもの、固定電話を利用することがほとんどなくなり、
結婚して引っ越してからは置いていない。
(FAXはあると便利かも、とは思うが)
公衆電話も電話ボックスも減った。テレホンカードを使うこともなくなった。
電話そのものもいずれなくなるのか、と一瞬考えるが、
本やレコードがなくならないのと一緒で電話もなくなることはないのだろう。
セールスの電話もなくならないだろう。


そういえば、小学校や中学校のクラスで緊急連絡網ってのがあった。
先生が作ったので単にあいうえお順で前後が決まる。
雨が降ったので遠足が中止になるときとか、
特に仲がいいわけではない人から電話がかかってきて、特に仲がいいわけではない人にかけたりする。
今ならなんてことないけど、子供のころはこれがかなりつらかった。
自意識過剰になって話し方がかなりおかしくなる。
今もあるのかな。
というかトラブル防止のために同じクラスとはいえ他人の家の電話番号は教えない、なのかな。
先生が bcc でメール連絡するに代わってたりしないか。


会社の方は今も緊急連絡網があって定期的に確認依頼が来るけど、一度も利用したことはない。
東日本大震災の時であっても。
というか情報漏洩につながるから連絡網のファイルを普段持ち歩いてたりしないし、
いったいどう使うものなんだろう。
ここに疑問を投げかけるのも変な話ですが。