最近のみみた

朝起きて、いつものようにみみたがカリカリをせがむ。
寝床に寄ってきてすりすりして、僕が起き上がると
「みゃあみゃあ」鳴きながらキッチンへと先導する。
ふと見ると流しにピーマンの切れ端が2つ。
昨晩、べんとうのおかずにソーセージと一緒に痛めたものだ。
足元にはくしゃくしゃに丸まったサランラップが。


ハッ


しまった…
弁当を冷蔵庫の外に出したまま寝てしまった…


冷蔵庫脇のラックのてっぺんに弁当が置いてある。
きれいにソーセージとピーマンだけがなくなっている。
ごはんや玉子焼きはそのまま。
一昨日の残りで詰めたそぼろなんて好きそうなのに。
前足でちょいちょいやって弁当箱を落としたり、
ラックの上に飛び乗ったりしなくてよかった。


そもそも流しのピーマン。
食べかけではなく、炒めたものがそのまま置いてあった。
わざわざ運んだのだろう。
「このみどりいろのにがいにゃ! ぺッ」としたものなのか
「もしもし、落し物ですよ」と、しれーっと悪びれずにとぼけているのか。
はたまた「怪盗みみた参上」のサインなのか。
なんにしても現場を大惨事にしなかっただけ、紳士的だ。


という話をして出社後、妻から悲鳴のLINEが。
洗面器に洗濯物を漬け置いていたらそこにみみたのボールが浮いていたと。
前にも書いたかもしれないけど、
みみたが水の入った器にボールを入れるのが大好きで。
自分が水を飲む皿によく浮かべている。
あれはなんなんだろうなあ。
大阪行ったときにたこ焼きを模したキーホルダーを買って、チェーンの部分を外したら
さっそく水の皿にポトン。明石焼きにしていた。


ボールをくわえてトコトコ行って落とす、というのは時々寝ている僕の顔の上にも落とす。
「ボールで遊ぶにゃ」という意思表示。しょうがいないなあとひとしきりボールを投げる。
以前ほどではなくなったが、今でも僕がボールを投げて取りに行くのが好き。
最近は階段の下から投げたのを伸びあがってダイビングキャッチするのがお気に入りで。
両手を口元に持って行ってつかむと、右手をラケットのように振ってまた階段の下に落とす。
そして柱の陰に隠れて待つ。
ボールを投げるとバッと飛びかかる。
これを何度も何度もせがんできて、僕も飽きない。
みみたは実に楽しそうな顔をしている。


ピーマンかソーセージで腹を壊していなきゃいいが。
どこで覚えたのが油の味が好きなんですよね。
飼い主に似て。