桂歌丸追悼番組に林家こん平を思い出す

桂歌丸師匠が亡くなって、
今日の笑点を見てみたらやはり追悼番組になっていた。
回答者として、司会としての名場面を振り返り、
三遊亭小円遊から三遊亭圓楽への愛溢れる罵倒対決を。
改めて、一本筋の通った粋な噺家だったと思う。


惜しい人を亡くしたものだが、
日テレは師匠や笑点に頼りすぎていたようにも感じる。
その生涯をドラマ化するというのが昨年ぐらいにあったが、
どことなく違和感があった。持ち上げ過ぎのような。


昨年、千葉の松戸まで車で出かけて師匠の落語を聞いた。
あのとき聞くことができてよかった。
歩けなくなっていたからだろう、幕が上がると既に座っていて、
鼻にチューブを通していた。
本当に小柄な方だった。
病の影がちらついていたから、余計そのように見えたのかもしれない。


林家こん平師匠も闘病生活が続いている。
高座復帰を目指してリハビリ中とあったが、難しそうだ。
以前24時間テレビに登場して「チャ、ラーン!」をやっていたが、
いろんな意味で見ていて辛かった。
意識がしっかりしているようには見えず、立たされて口を開かされて、
無理やり言わされているような。
誤解を恐れずに言えば動物園の芸のような。
本人は今どこにいて何をしているのか、わかっていたのだろうか。
しかしそれをみて林家たい平は号泣。
僕が24時間テレビを見たのはあれが最後だったと思う。
もちろん元気になってほしいし、
会場を沸かす朗らかな「チャ、ラーン!」をもう一度見てみたい。
地方で収録をしたときの「鞄にはまだ若干の余裕があります」とか。


それにしても、林家木久扇師匠って元気だなー。
このまま100歳まで生きるんじゃないか。