フランス対クロアチア

三連休三日目。
この三連休は予定がなく、猛暑ということもあって家でゆっくりぐったり過ごしている。
予定と言えばワールドカップか。三位決定戦と決勝。
クロアチアの初優勝が見たかったが、フランスの方が老獪であった。
ボールは圧倒的にクロアチアが持っていたが、チャンスをものにする力が違う。
イングランドとベルギーもそうだったが、
フランスもクロアチアもこれまでの疲れがピークに達して最後の気力でやっているようだった。
そんなときこそ粘りのクロアチアが初優勝に向けてのモチベーションが高く、
分があるんじゃないかと思ったのだが。


午前2時に試合が終わって表彰式を眺める。
ああ、これでワールドカップも終わりか。
日本が負けた時からロスが始まっていたが、
この一ヶ月ほとんど毎日試合を見ていて楽しかったな。
新人賞はフランスのエムバペ、MVP はクロアチアモドリッチ
順当なところだった。モドリッチは全然嬉しそうじゃなかったな。
今大会一度も笑顔を見なかったように思う。
むしろ悲壮感ばかり感じた。背負っているものが多い、というような。
クロアチアの黄金世代。年齢からすると今回が最後か。


後半だったか、ピッチに観客が入ってきた瞬間があった。
追い掛けられてあっという間に追い出された。
感極まったサポーターだったのだろうかと思っていたら
今日知ったのだが、例のお騒がせパンクバンド「Pussy Riot」のメンバーだったという。
そういば彼女たちはロシア出身だった。
以前、プーチンへの抗議行動でゲリラライヴをやって逮捕、
パティ・スミスピーター・ガブリエルなど国外の著名ミュージシャンが支持表明をした、
ということがあって有名になった。
そのとき裁判にかけられたのは3人だったが、実際は10人以上の匿名の集団だった。
調べてみたら Peaches やケイト・ナッシュが「Free Pussy Riot」という曲を発表していた。


ちょっと気になったのは、クロアチアの快進撃を目にして
「東欧のブラジル」と呼ばれたユーゴスラビアが今もあれば優勝できたんじゃないか、という記事。
旧ユーゴの内戦の悲惨さを知らないのか。さすがにそれはないだろう。
その国の歴史に無頓着すぎる。
最後にユーゴスラビアとして出場した1990年大会にはストイコビッチがいて…
という。サッカーのことしか考えていない。


次は2022年か。
何かのニュースで中国がサッカーに力を入れると表明していると。
本気だろうな。
中継でもマクドナルドなどと並んで中国の企業の広告が表示されていたし。
チャイナマネーがサッカーへと向かう。
4年後にはアジアの勢力図がだいぶ変わっているかもしれない。