ICC「オープン・スペース 2018 イン・トランジション」

編集学校の汁講(オフ会)へ。
今回は初台オペラシティの ICC を訪れる。
「オープン・スペース 2018 イン・トランジション」という展示が開催されていた。
http://www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2018/open-space-2018-in-transition/
以前見たものに近いかもしれない。
メディアとアートに関する考察をもとに作品にしたような。


入り口に電話ボックスと六分割されたモニターが設置されている。
「もしもし、の一秒前」という作品。
電話ボックス の受話器を取ると六か所のどこかに電話がかかって、
電話を取ったり取らなかったりする。
その映像が流れ、音声が受話器から聞こえる。
向こう側はごく普通の女子大生の部屋、海外のアニメ作品、公衆電話など。
どことなくなんとなく面白い作品だった。


東京大学池上高志研究室による展示では大きな縦型の電光掲示板が設置され、
センサーで感知した動きをもとにシャワーのように青い光が降り注いだ。
他、永田康祐という方の「ポストプロダクション」という
だまし絵のような不思議な作品が面白かったと思う。
防音室の中に設置された無数のスピーカーが宇宙船の操縦室の中のような音響を発している、
という部屋もあった。


「The Other in You」という作品は VR のゴーグルをかぶって、
ロダンの「考える人」のような無機的な人物が
すぐ目の前というか360°あちこち移動しながら躍るのを鑑賞する。
首を振るとその動きに応じてステージの位置が回転したり、
鑑賞している自分自身が向こうに映し出されたり。
これもまた不思議な体験だった。
VR って初めて。こういうものだったのか。


もう一つのギャラリーでは子供向けのプログラムとして
「さわるのふしぎ、ふれるのみらい」を。
http://www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2018/icc-kids-program-2018-information-touch-wonder/
触角をテーマに据えるというのが面白い。
奥の方に、物に近づくと振動を発するスピーカーの部品のようなものを手の平に巻いて
四角いオブジェに触るというのがあった。
こういうの視覚障碍者にとっては便利な仕組みになるんじゃないかと思う。


どの展示もセンスオブワンダーに満ち溢れていていいですね。
入場無料で楽しめるので、ここはほんと穴場。


別の階のアートギャラリーではイサム・ノグチ展だった。