真剣勝負

中学生から大学生のころまで、
『Rockin'on』であるとか、雑誌を買ったら一通り最初から最後まで読んでいた。
今はどんな雑誌であれ買ってもほとんど読まない。いくつかのページを広い読むだけ。
ナショナル・ジオグラフィック』を我が家では一年前から定期購読を初めているが、
いつも時間ができたら読もうと思いつつ1ページも読んだことがない。
社会人になってから忙しいというのは簡単だし、実際そうなんだろうけど
それだけではないのだろうと最近思う。


本を読むという、物事に集中して取り組む時間が減ったのかどうかで言えば確かに減っている。
その分増えたのが、仕事をする、そのために通勤をする、家事をする、食事をするというときの
合間の空白の時間のようなもの、というか。
それらをこなすときの多くがルーチンワークであって、
たいして何も考えずにアイドルタイムとなっている。
そこから復帰して集中するのに時間がかかってるというか。


10代までの頃はそんなことがなかったと思う。
惰性で生きるということがなかった。
いろんなことに目を見開きながら日々の時間を過ごしていた。
今はめんどくさいことばかりでダラダラした時間の方が多く、
そこに引きずられたまま一日がダラダラと過ぎていく。
逆説的だが、負荷をかけて忙しく過ごした方が使える時間が生まれていくのだろう。


大人になると一年がすぐ過ぎていくというのも同じこと。
先日「チコちゃんに叱られる」でもやっていた。
それは大人になるとトキメキがなくなるからだと。


このままダラダラ過ごしていると、その割合がどんどん増えていく。
それはつまらない人間になっていくということだ。
そこのところ阻止しないといけない。
「起きている」時間を意識的に増やしていこう。