熊本帰省その3

気が付いたら布団の中。7時半。よく寝た。
前の晩いつ寝たのか記憶なし。
『半分、青い』を見ながら朝食。今日はパン。
亜麻仁油を使い始めたら血圧が下がったというので僕も
ヨーグルトやフルーツにかけてみる。
一瓶もらった。


天気予報を見ると今日の熊本は最高気温38℃、体温を超える。
夜から雨、台風15号が近づいている。
明日の東京への戻りに影響がなければよいか。
そういえば昨日は東京にゲリラ豪雨が。
廊下で一か所空気の入れ替えで開けっぱなしの小窓があるんだよなあ。
びしょびしょになったか。
ゲリラ豪雨で都内の映像となると決まって練馬区
気温が他より夏は2℃高く、冬は2℃低いとされるからか。


アサイチを見たら特集は醤油。
保存にあたっては空気に触れない方がいいと。
密閉した容器に移して冷蔵庫の中へ。
注ぎ口の開いた醤油さしをそのままキッチンに置いてたなあ。
今はミスト型の醤油もあるとのこと。


この日は妻の友人たちと県北の玉名の方に行くことになっていて、
9時半に家を出る。義父に友人宅まで送ってもらう。
仏壇に線香をあげて、ロウソクを消そうとしたときに
線香に指の腹がぶつかってやけどしてしまった。
車に乗ったときにウェットティッシュを指に巻いて冷やす。
朝起きてどことなく二日酔いかなあと思っていたら
車に揺られて少し気分が悪くなった。
吐きたくなるほどではなかったが。


北へ北へ、植木を過ぎて玉名市に入る。
西南戦争で有名になった田原坂を過ぎる。
まず向かうは市立の歴史博物館「こころピア」
2020年の大河ドラマの主役が「日本マラソンの父」である
金栗四三ということで予習をしようと。
ここの入り口にゆかりの品が飾っている。
履いていた足袋やメダルなど。
途中棄権したストックホルムの大会での55年ぶりのゴールの話はほろっとした。


猛暑だからか、お盆だからか、他に入っていたのは
小さい子供を連れた家族連れが2組か3組か。
企画展は玉名で採取した昆虫の展示。
玉名市出身の博士が長年かけて集めたもの。
もうひとつはやはり玉名出身の画家、岡田正二という方が
長崎と天草の教会147カ所を描いた絵のいくつか。
幻想的な不思議なムードをもった絵だった。
常設展示は古墳時代に始まり、
ふたつの港ができて栄えた江戸時代など玉名の歴史に関するもの。


学芸員の方が館内をざっと説明してくれた。
子ども向けのクイズを用意しているが、ぜひしないかという。
先ほどの昆虫なども含めて館内の展示物全般に関して、裏表で全14問。
これが案外難しい。ひっかけ問題もあったり、絵を描いたり。
最後は屋上にでないとわからないもの。
炎天下、町は静かで歩いている人の姿はほとんど見かけない。
ムンムンとしてくらくらするほどだが、
外に出てスロープを上っていくと風が出ていてひと時の暑さを忘れた。
建物は片側前面が階段になっていて屋上に続くという面白い設計。
その屋上には16基の四角い柱のようなオブジェが建っていた。


館内に戻り、採点してもらう。
全問正解で花丸をつけてくれる。
僕だけが引っ掛け問題に引っ掛かって全問正解とならず。
参加賞として缶バッチがもらえる。
僕は「体力、気力、努力」と書かれた金栗四三のバッチをもらった。


車に戻り、さらに北へ。
その前に妻が小さい頃、30年以上昔に住んでいた家を見に行く。
借家だったが、まだあったというので驚いた。
こっちを行けば近道と妻が言うのでその通りに進んだら道が狭くて引き返す。
もっと道は広かったのになあ、町が小さくなっていたと。


昼は「SOBA CAFE ル・プライエ」という店。
蕎麦とガレット。妻たちはガレット、僕は鴨蕎麦を頼んだ。
ヨーダやガラモン、福助とフランスの国旗に子犬の人形など
いろんなものが同居するのに落ち着いてまとまっていた。
居心地の良い空間だった。
ミシュランガイドの熊本・大分版がカウンターに置いてあって、
今年選ばれたのだという。
(続く)