CMというもの

先日、『小さな村の物語 イタリア』について書いたときに
大和ハウスリリーフランキー深津絵里のCMがいいとしましたが。


CMについては、物語的によくできたものから、
世界観もキャラクターもストーリーもしっかり設定されているのに
借りたままに終わっていて
物語と呼ぶのはためらわれるものもあります。
それってなんだろうなあと考えていたんだけど、目的の方向性なのだろうと。
商品を売る、もっと売るという即物的なものになると
共感とは別のところを刺激するのではないか、とか。


子供たちは正直で、そういうCMを見て物を買おうと言い出すよりも
CMソングだけを覚えていて何度も繰り返し歌ったり。
深夜枠になるともはやインパクト重視で
チカチカした映像にキャッチフレーズを連呼するだけとか。


前者については大企業がイメージ戦略の一環として
1分を超えるような長尺の、ストーリー性の高いCMを流すようになったり、
「続きはWEBで」として誘導した先でコンテンツを展開したり。
以前よりも物語的密度の高いものが増えてきた。
つり革広告も文字びっしりの短編小説が見直され始めたのかな。
先日は村上龍の書下ろしを見かけた。


そういえばサッポロの「大人エレベーター」もWEBだとロングバージョンになるんですよね。
http://www.sapporobeer.jp/beer/cm/58/index.html
以前のも見れたらいいのにな。
本にもなったようで、読んでみようかと思う。