非常に勢力の強い台風24号(和歌山上陸後は一段階下がって、強い勢力の台風)が
昨晩から明け方に首都圏を通過。
ここまでの強風はもう何年となかったと思う。
午前0時ごろに布団に入ったが、前後左右上下に吹き荒れて扇風機の中にいる感じ。
時折ドゴッドカッという音が聞こえて、
あれはどこかの家の何かが外れて飛ばされてどこかにぶつかったのだろうと。
今思うと窓に当たらなくてよかった。即割れたんじゃないか。
雨戸はあったほうがいいな…
午前2時過ぎに目が覚めるとさらに強くなっていた。
地獄の釜ってこんなふうだろうか。
それが5時半前にいつも通り目覚まし時計で起きると、静まり返っている。
ごみを捨てに外に出るとモワッとして暑くなりそうだった。
今日から10月だが、東京は真夏日になるという。
出社するために家を出ると
古びた庇や雨どいが道端に転がっていたり、
門のところの鉄格子上のドアがひしゃげていたり。
外に出てみたら何かにぶつかって死んでたかもしれない。
公園を歩くと折られた木の枝や千切れた葉っぱで緑のじゅうたんのようになっていた。
飯田橋に着いて地上に出て橋を渡る。
「カナルカフェ」のお堀沿いのテラス席が一部破損していた。
ヘルメットをかぶったJRの職員が線路の様子を撮影していた。
大江戸線も若干混んでたけど、止まっている電車や遅れている電車もあるようで、
続々と遅刻の連絡が届いた。
昨晩は借りてきた DVD を見終わって暴風雨に入ったころから
ずっと NHK の台風情報の番組を見ていた。
9時台も10時台も11時台もずっとほぼ台風に関するニュース。
一部沖縄知事選の結果が挟まったか。10時のスポーツニュースも20分に短縮された。
首都圏の鉄道が止まっていて渋谷駅もシャッターが下りて帰れなくなった人のインタビューとか、
店も閉まって原宿が閑散としているとか、ディズニーランドの終了時間も早まったとか、
視聴者からの動画で近くの川に土石流が流れているとか。
何度も何度も同じ街の光景、インタビュー、同じ動画が流れる。
なのに見てしまう。
何かを知りたいのではなく、何かを感じたい、共有したいのだろう。
今、東京は雲一つない青空が広がっている。
なのにくっきりとした抜けるような青ではなく、どこかくすんでいる。
ああ、もう秋なんだなと今更にして思う。