片山広明

このところ、ふと聞きたくなって
片山広明と林栄一による「de-ga-show !」を聞く。
片山広明がテナーで、林栄一がアルト。
バックにギター、ベース。ドラム。他、管楽器。
ピアノ、キーボードはなし。
ロック・ファンク・ブルース寄りのジャズだけど、フュージョンではない。
生々しくぶっとい感じ。不器用だけど、そういうの全部吹き飛ばす。
中央線沿いのどこかの小さなライブハウスで真夜中、やってるような。
新星堂のレーベル「オーマガトキ」から出ている。
続編も Amazon から取り寄せた。


探してみたらその前の「そーかなあ」もCD棚にあったので iPhone に入れて聞いた。
片山広明のソロ名義。
こちらはテナー、ギター、ベース、ドラムとよりシンプルな構成でむき出し。
渋さ知らズでもやってた「校庭」の元ウタ? 「皇帝」が最後に収録されている。


そう、片山広明と言えば、渋さ知らズ
僕がよく見に行っていた10年以上前、必ずステージに立っていた。
一番奥の真ん中。
30人ぐらい演奏している中で、
バンマスの不破大輔以上にミュージシャンたちの尊敬を集めているように思われた。
ソロを回すときも若いのが温めた後の一番いいとこで。
最後締めるのは大先輩に、というような。
渋さ知らズと共演したアルバムがあるんだけど、そちらは残念ながらまだ聞いていない。
江古田「Buddy」でのライヴ。
これは今、取り寄せることにした。
渋さ知らズはそういう趣旨のアルバムは他にないので、
相当片山広明のことを大切にしていたのだと思う。


聞いていないと言えば、de-ga-show ! として
忌野清志郎と共演した「Hospital」というのがあるんですよね。
プレミアムがついていてなかなか入手が難しい。


なんで聞きたくなったのだろう、と
なんとはなしに過去の CD を調べていたら、先月14日に亡くなっていたことを知る。
どこかでそのことを見かけたのかもしれない。
大酒飲みで何度か入院していたというから、それが原因なのだろう。


今夜は最後に渋さ知らズが少人数の編成で演奏した
『Lost Direction』を聞いて寝ようと思う。