青森帰省 その1

青森に帰る。9時前に家に出て10時に東京駅へ。
案の定、大丸の地下の食品コーナーは大混雑。
ただでさえ身動きとりにくいのに
カートを引いたリュックサックを背負ったりする人たちで殺気立っていたとすら思う。


祭事的なコーナーで「猫型弁当」というのを見つけ、妻の分と二つ買う。
黒、茶、灰の3匹・3種類あって、オムライスの茶と、深川めしの灰にする。
僕は深川めし。猫のイラストがどことなく萌え系だったので不安だったんだけど、
野菜の炊き合わせや鴨スモーク、海老のフリッターなどどれもおいしかった。
弁当箱にかける紐には鈴がついていたり、
オムライスには猫の足跡型の焦げをつけていたりとあちこちかわいらしい。
容器は捨てずにとっておくことにする。
http://www.fukuneko.style/


はやぶさ19号、11:20発、14:53着。
改札前もすごかったけど
ホームに上るとどこにどう並んでるのかわからないぐらいに人の列というよりも波が。
山形新幹線の到着が遅れていて、その関係でダイヤが乱れているという。
山形の大雪に車両故障が重なって到着が遅れている。
ホームが複数あるからといって山形新幹線専用のホームはなく、
郡山行き、仙台行き、金沢行き、その他がパズルのような組み合わせとなっている。
23番線に山形新幹線が到着しないと
21番線の仙台行きやまびこが信号待ちで発車できない、となる。
正にテトリス
結局僕らの乗るはやぶさも1時間遅れで発車、1時間遅れで新青森駅到着。
山形までお急ぎの方は仙台まで行って特急に乗っていくことも可能ですと何度もアナウンスされる。
そのせいもあって自由席は満席、客席にまで立ち席の人たちが溢れていた。


空は晴れているが、気温は冷たい。
僕らの乗るはやぶさの出発時間が既に過ぎているものの
2つ前の山形行きのつばさが1時間遅れで順番が先送りになり、
ひとつ前の仙台行きやまびこの入場待ち。
なんだかよくわからない状態。
寒い中待っていると後ろに立っていた外国人の若者から身振り手振りで話しかけられる。
切符を見せられて、どれに乗ればいいのか、次に来るのでいいのかと。
見ると僕らの乗るはやぶさで同じだったので、僕らと一緒にいればいいと答えた。
片言の日本語と英語で。
聞くとベトナムからで、八戸にスキーをしに行くという。新幹線に乗るのは初めて。
寒かったので彼の分も含めて温かい飲み物をキオスクに買いに行った。
かなり待たされてようやくはやぶさがホームに。
彼は隣の車両だったので、乗り込んだところで別れる。


八戸が違づいたところで様子を見に行く。
座席のトラブルがあったのか、端の方に立っていた。
しまった。ちゃんと席に着けたか見届ければよかった。
しかし次が八戸なのでそこで下りるように言う。
駅に着いてもう一度車両の出入り口まで見に行く。
下りようとしていた彼がはにかんだような笑顔で手を振ってくれた。


新幹線の中では古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』を読む。
東京駅で買った「レゲエパンチ」という紅茶のカクテルがおいしかった。
仙台発祥なのだとか。


妹夫婦と甥っ子、姪っ子が1時間遅れだというのに迎えに来てくれる。
青森は快晴。しかし四方を怪しい雲に囲まれていた。
家に着いてお土産を渡す。


藤巻健二という写真家の写真集を母親がもらったというので見てみた。
映画『八甲田山』のスチール、ねぶた、街の風景。
青森高校卒ということで僕の先輩に当たる。
寺山修司沢田教一と同級生の間柄で、学生時代の寺山修司の写真が何枚もあった。


夜はすき焼きをつくる。八海山を飲む。
昼と夜と腹いっぱいになりすぎてしまった。
そのままリビングでアメトークの得番を見る。運動できない芸人。
風呂に入って、iPhoneできない芸人。
その後高田純次のはしご酒。
母が寝るので途中まで。


23時過ぎ、そろそろ寝ようと思う。
置いてきたみみたのことが夫婦ともども気になる。
ペットシッターの方から写真が届く。