鴨川シーワールド(前篇)

7時起き。明け方目が覚めた時には鶯が泣いていた。
温泉が夜は23時まで、朝は7時からというので札を取りに行ってみるが、
五右衛門風呂ふたつも内風呂も札がなくなっている。
先に取られてしまったか。
8時の朝食の前に一度入りたかったが…
皆考えることは同じか。
10分おきに見に行って、ようやく40分過ぎに札を。
五右衛門風呂のひとつに入りに行く。
しかし…。風呂釜から溢れた分のお湯を足して
いっぱいにしてから出る決まりになってるんだけど、
前に入ってる人が水で埋めたのがとにかくぬるい。
温まるためにお湯を出しっぱなしにしたが、それでも寒かった。
自分で埋めるときはお湯だけにする。
 
朝食。
のらぼう菜、山キクラゲ、つくしの佃煮、昆布の炒め物、味噌汁。
有精卵を卵かけご飯にする。
おかずがなくても食べられるぐらいおいしいごはんなのに、
卵をかけたらもうたまらん。
目玉焼きにすることも可能。
予約時に事前にお願いしておくと自家製パンも焼いてくれるとのこと。
最後にもう一度、内風呂に入りに行ってチェックアウト。
宿の若夫婦がお見送りしてくれる。
ここはまた泊まりに来たいな。他の季節に。
 
10時前に出発。海沿いの道を行く。
フラワーラインと呼ばれている。「日本の道100選」にも選ばれている。
ゴルフ場はヤシの木に囲まれ、南国の雰囲気。
リゾートホテルにマンション。
寂れた民宿や魚の店が続いたかと思えばおしゃれなカフェや雑貨屋が急に現れる。
漁港があって市場では朝市が開かれてその場で買ったものを焼いている。
田舎特有のよろよろと気ままに自転車に乗るお年寄りが多い。
民宿のいくつかはスポーツ報知指定の宿とあった。
 
灰色がかった青い海。岩場に波がぶつかり、高く跳ね上がる。
岩場に釣り人がいて、砂浜にサーファーがいて。
房総半島の南端を超えて白浜町から千倉町に入っていくとお花畑が増える。
この季節だと菜の花が一面に広がっている。
赤に黄色に紫と色とりどりのお花畑では花を摘むことができる。
大きなところはバスが停まっていて、
市場のように小さな小屋のひとつひとつが看板を掲げていた。
 
千倉は大学の合宿所があって、映画サークルでよく行ったものだけど、
なぜか僕は縁がなく一度も行けなかった。
いつのまにか道路に沿って単線の線路が伸びている。外房線か。
鴨川市に入る。少し開けているが、やはりのんびりしている。
反対側の車線が渋滞。どこに向かうのだろう。お花摘みか。
城西国際大学観光学部のキャンパスがあった。
 
駐車場に停めて鴨川シーワールドへ。
第5駐車場もいっぱいになりかけている。
3月のよく晴れた日曜。家族連れがたくさん来ているのだろう。
クラブツーリズムなどのバスツアーもいくつか。
東京ドイツ村やいちご狩りなどと組み合わせている。