鴨川シーワールド(後篇)

昨日の続き。
11時半前。チケットを購入して入場。
宿に割引券が置いてあった。
 
目の前、柵の向こうには太平洋の白い波。
さっそくウミガメのための砂地とプールがあった。
「エコアクアローム」という室内展示へ。
サワガニ、ニジマス、ムツゴロウ…
川の上流から海へと至る環境を水槽ごとに再現していた。
大きな水槽にマンボウが泳いでいた。
クラゲのコーナーがあって、幻想的で美しいですね。
ハマるという人の気持ちがわかった。
ミズクラゲ、タコクラゲに始まってカミクラゲなど10種類ぐらいあったか。
 
園内ではアシカ、ベルーガ、イルカ、シャチのショーが
30分起きに4つのスタジアムのどこかで行われていて、
12時からアシカのショーだというので見に行ってみる。
真ん中にプールのある小さなステージ。
「スマイル一家のハッピーホリデー」という演目で
お父さん、お義母さん、息子のライアンの3頭の家族が
朝家で起きてから公園に遊びに行くという趣旨のもの。
お父さんがドアを開けてノソノソと外に出てきて、また家族を呼びに行ったりと。
真っ黒の肌がツルンとしていてステージの床をツーッと滑って、ニュルッとプールの中へ。
ヌボーッとしつつもなんだかにくめないですよね。
腹筋や背筋を披露したり、
定番のボールを口の先に乗せて器用にステージを一周したり、
プールの中でボールをパスし合ったり。
一頭ずつ、あるいは二頭ずつで様々な芸を披露する。
ひとつ終えては飼育係兼パフォーマーの女性たちから餌をもらう。
こういうの一連の流れで覚えられるアシカがすごいし、仕込む飼育係たちもえらい。
 
次に向かうは鴨川シーワールド名物、シャチのパフォーマンス。
シャチって全国でもここ鴨川シーワールドだけかな。
前の方の席で見ようと30分以上前からスタジアムでスタンバイする。
下から四段目。ここは水しぶきを浴びてずぶぬれになると大きく注意書きが。
使い捨てのビニールポンチョを買う。
周り皆着ていて、観客席がその水色で染まる。
慣れているファンは自前のポンチョを持ってきていた。
案内係の方は滝のように水が流れるので、靴や靴下も脱いだ方がいいと。そうする。
大きなプールの中をシャチがウォーミングアップで泳ぎだす。
シャチってイルカのちょっと大きいやつとかって思っていたら全然違った。
人間よりもはるかに大きい。体重何百キロもあるんじゃないか。
4頭のシャチにそれぞれ4人の女性トレーナーがつく。13時、スタート。
アシカのような細かい演出やストーリーはなし。
シャチが泳ぎ回り、水の中から出てきてジャンプ。
ときには飼育係の女性を乗せて、最後に高いところにあるボールをキックする。
ただそれだけ。なのにそれがエンターテイメントとしてかなりおもしろい。
その巨体で水の中に飛び込むとマジで大量の水が襲い掛かってくる。
土砂降りというよりも鉄砲水。
ポンチョをかぶっていないジーパンがびしょぬれになった。笑いが止まらない。
これ、夏は水着で見るといいだろうな。
飼育係の方のうち2名はベテランっぽく、シャチの鼻先で立ち上がりポーズを決める。
妻曰く、ここには伝説のトレーナーの方がいるのだと。
まだ現役なのか、この日出ていたのかはわからず。
 
終わって、ステージの周りに配置された岩場を見て回る。
ペンギン、セイウチ、トド、アザラシなど。それぞれ分かれている。
暖かな日差しを浴びながら岩場に寝そべっているか、水の中を泳ぎ回るか。
水の中にいたアザラシが上がってきて、ヨタヨタヨタと飛び跳ねながら岩場を進んでいく。
黒いの灰色のや茶色のといろんな模様のアザラシがいた。
セイウチが大きくてびっくりですね。茶色の、最初岩かと思った。
よく見たら巨大な牙をたくわえている。
トドもアザラシもそうだけど、水から出るとノソノソノソとゆっくりしか動けないのに、
水中に入るとダイナミックにグイグイと速いし、優雅に泳ぐ。
「ロッキーワールド」という室内展示に入るとそれを今度は地下から、
水槽を通してその姿を見ることができた。
ペンギンの水槽がじっくり見ちゃいますね。
オウサマペンギン、皇帝ペンギン、ジェンツーペンギン、ミナミイワトペンギン。
ペンギンはあちこちの方向に向かってただ立ち尽くしているだけで微動だにしない。
たまに順番せいなのか動き出すのがいてペチペチ氷の上を歩いていく。
天井から開いた穴から氷を削ったのが絶えず落ちてきていて、
その真下に立って滝行のように打たれるのもいる。かわいい。
14時から各水槽の餌やりの時間となって、それもひとつひとつ見てしまった。
ペンギンに魚を与えるんだけど、喜んで食べるかと思いきやイヤイヤして食べなかったり。
メガマウスザメという珍しいサメの骨格標本も展示されていて、えらの部分を触ることができた。
サメは軟骨魚類に分類され、確かに背骨が一連なりのくついたものに見える。より原始的というか。
隣に展示されていたシャチの標本は骨のひとつひとつがはっきりしていた。
 
園内にあるいくつかあるレストランのうち、バイキング形式のところに入って食べて15時。
そろそろ帰り道も渋滞になるかと園内から出て帰ることにした。
その前に最後、砂浜を見に行った。風が強かった。
 
昨日は東京湾に沿って走り、朝は太平洋に沿って走った。
帰り道は最短をと房総半島を横切る。
君津市を通って木更津へ。
運転する妻も疲れて眠い。途中、トイレ休憩で土産物屋に立ち寄って酒のつまみにとかまぼこを買う。
妻は直売所で千葉の野菜を買った。ブロッコリーが一束70円と安い。
「ぴーにゃっつ」というキャラクターが今、売り出し中みたいですね。
昨日が海ほたると環七だったので他のルートがいいと姉ケ崎の工場地帯の横を走って千葉駅方面。
夕暮れのオレンジの光から工場の夜景へ。
この辺りから渋滞で全然進まず。稲毛海岸海浜幕張と抜けて全然進まない。
しびれを切らして舞浜の辺りで高速に乗った。市川のパーキングエリアで再度休憩。
やはりぴーにゃっつグッズをたくさん見かける。
家に着いたのは21時近くか。疲れ切って風呂を沸かして入った。
 
うーん、房総半島で日曜を過ごしたら昼を食べたのちに帰り道に着くのがいいか。
遅くとも14時には出たほうがいいか。
海ほたるで帰るのがやっぱスムーズかな。
次は初夏の頃にまた行きたいですね。
館山界隈はいろいろと行ってみたいところばかり。