近所の飲み屋

妻は長崎出張へ。
夕方羽田に向かい、空港からリムジンバスに乗って長崎駅前まで着いたのが夜遅く。
ホテルまで歩いて行く途中飲み屋街があって、
その中に「里芋浩太郎」という店があったと。
いいなあ、こういうとぼけた感じのオヤジギャグ。
食べログで探してみたら出てきたんだけど、点数が付いてないし、コメントもない。
4年前に投稿された写真があるのみ。
メニューを見ると悪くはなさそうなんだけどなあ。
でもまあ市井の店の大半がそういうものなんだよな。
 
この前の日曜も普段通らない通りを入ってみたら小さな串揚げの店が。
見た感じ客はいなかった。こんなところにあるもんだなと。
あとで食べログで見てみると出ては来るが、やはりたいしたことはわからない。
ネット社会は何でも情報があるようでいて、案外そうでもない。
境界線がこういうところなのだと思う。
インターネットそのものが AI によって自動的に世の中の森羅万象をデータ化するわけではない。
今はまだ人間が情報を提供していかないといけない。
 
マスター1人だけの飲み屋、おばちゃんが1人だけの定食屋。
街中にひっそりと佇む店。
「酒場放浪記」に取り上げられる店だって必ずしも3.5点台とは限らない。
3.0点台だってざらにある。
 
話変わって、そういえば。
「酒場放浪記」に出てくる、古くから繁盛している店は形が変わっていることが多い。
やけに細長くて奥まであるとか、L字型になってやはり細いとか、
入口が3カ所あるとか。奥にやけに広い座敷があるとか。
ああいうのって最初はカウンターに5席ぐらいの小さな店から始まって、
どんどん隣りを買い取ってつなげていくからなんだろうな。
それがまたその店の味になる。他にはない面構えを生む。
老舗ってそういうもの。
その分、一見さんには入りにくくなるが…