駅弁というもの

夜遅く帰ってきて、たまたま付けたら所ジョージの番組でテーマが駅弁。
1960年代が駅弁の最盛期で、それ以後年々売り上げが減っているという。
なるほど、そりゃそうかと思ったのが、駅弁の売り上げは乗車時間に比例すると。
だから新幹線の開通で減って…、となる。
コンビニの普及も大きい。最近は駅の中にもありますしね。
特にこだわりのない人はわざわざ高い駅弁を買わず、
食べ慣れたいつものコンビニおにぎりがいいという人もいるだろう。
 
もちろん僕は駅弁が大好きで、
東北新幹線東海道新幹線に乗るときは東京駅で何を買うかというのが
一番の楽しみだったりする。
缶ビールを買い込んで、音楽を聞きながら軽めのエッセイを読んで過ごす。
 
東京駅地下の「祭」という大きな駅弁屋で全国のいろんな弁当が楽しめる。
僕もいろいろ買ってみた。最近だと八ヶ岳の高原たまごサンドとか。
ますのすし」「峠の釜めし」「網焼き牛タン弁当」「牛肉ど真ん中」
「ひっぱりだこ飯」「かしわめし」など有名なものも食べてきた。
 
好きな駅弁は結局のところ、
シンプルに東京駅のチキン弁当、崎陽軒シウマイ弁当というところに落ち着く。
チキン弁当に崎陽軒のシウマイ単品で、というのがベストかもしれない。
今は崎陽軒シウマイ弁当に対してチキン弁当の唐揚げを単品で、ということもできる。
しかしあれって東海道新幹線のホームで売ってなくて、
時間の無い時にしまった、ということもあった。
 
新青森駅だと「帆立釜めし」や「八戸小唄寿司」といった辺りが定番だろうか。
鯵ヶ沢の店が特にパッケージのない弁当を売っていて、
イクラやアワビなど海の幸を組み合わせたものとなっている。
妻はよくそこで買って食べる。
僕はその向かいの嶽キミの店で、嶽キミ天ぷらを必ず買う。
揚げたてのが缶ビールにも、「じょっぱり」の缶にも合う。
 
西日本のローカル線を3日、4日乗り継いで駅弁を食べて酒を飲む、
地方都市の宿に泊まる、そんな旅をいつかしてみたいものだが…
今の自分にとってはそういうのこそ、贅沢な旅だ。