バラエティー番組というもの

小学生の時に見ていた、19時から20時にかけてのバラエティー番組のことを時々思い出す。
1980年代半ば。
あの頃がバラエティー番組の黄金期だったなーと思うが、
誰しも自分が子どもの時がバラエティー番組の黄金期と思うものなのだろう。
 
月曜「100人に聞きました」(TBS)のあと、「ザ・トップテン」(日テレ)
火曜「ぴったしカンカン」(TBS)
水曜「ザ・チャンス!」(TBS)
木曜「クイズタイムショック」(テレ朝)※当時テレ朝はなかったけど、青森でもやってた
  そのあと、「世界まるごとHOWマッチ」(TBS)
金曜「カックラキン大放送」のあと、「風雲!たけし城」(共に日テレ)
土曜「まんが日本昔話」のあと、「8時だヨ!全員集合」(共に日テレTBS)
   ※全員集合が終了すると「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ
日曜「びっくり日本新記録」のあと、「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」(共に日テレ)
今思い出せるのだと、たぶんこんな感じかな。
 
こういう番組が共通体験となって、今も同世代の間で話題となる。
1月、グアムに行ったときに入国審査待ちの列に並んだ。相当待たされる。
広告のモニターを見ていると「Get The Chance!!」と出て、
妻とどちらともなく
「ほら、あの、伊東四朗が司会で、ニンと言って、
人形が斜面を上るんだけど、回答者が選択を誤ると落っこちるやつ」などと。
伊東四朗が「ザ・チャンス!」で言っていた「Now, Get The Chance!」のこと)
 
21時以後は母がドラマを見ていて、小学生の頃の僕はもう寝てたと思う。
日曜の「東芝日曜劇場」(TBS)であるとか。
 
1985年や1986年。
欽ちゃんやドリフの時代が終わりつつあって、
代わりにビートたけし明石家さんまが出てきた頃。
ここがひとつの時代の切れ目なのだなあと思う。
そしてそれがずっと続いている。
 
調べてみたら「ザ・チャンス!」は日本青年館で収録していて、
8時だヨ!全員集合」も全国各地のホールからだった。
大勢の視聴者が観客席に座って公開収録を見て、リアルな笑い声が上がる。
そういう番組も減ってしまった。やろうとするととても手間暇かかる。
今もそういうことをしているのは「笑点」ぐらいか。
あの頃は視聴者とテレビ番組が固く結びついていた。一体感があった。
今はスタジオで収録して、一方的に視聴者に送られるものとなった。
そんなふうに思う。