ふと長渕剛が聞きたくなることが年に何回かある。
でもそこで買っちゃうのは
とこれまで我慢してきたのを
もうそろそろ解禁するかとCDを1枚買うことにした。
『長渕剛 LIVE』1981年、まだ活動初期の作品。
「純恋歌」「順子」で始まって、「祈り」「逆流」「乾杯」と名曲ぞろい。
ギター一本で歌って清々しい。声が若い。これぞ、青春。
小学校高学年の頃か、年上の従姉からテープを借りてダビングした。
もう一本ダビングしたのはなんであったか。ベストアルバムだったのだろうか。
「Hold Your Last Chance」が入っていた覚えがあって、あれは今も名曲だと思う。
メッセージがアツい。とにかくアツい。
洋楽を聞き始めて以来、これに共感したらかっこ悪いよなと30年近く思い続けてきた。
それはよかったのか、どうか。
しかし、当時この曲が入っていたベストアルバムって調べてみるとないんですよね。
誰かが自分で編集したのを借りたのだろうか。そうかもしれない。
当時、あとは『Never Change』をよく聞いたな。レンタルから借りてダビングした。
友だちの家に行くと何人か『昭和』を持っていて、「とんぼ」が入っていたのでよく聞いた。
僕にとっての長渕剛はここまでで、それ以後はさすがに合わない。
「Run」とか客観的にはいい曲とは思うけど聞いてて気恥ずかしい。
長渕剛自身が、かくありたいと思う虚像を演じ始めて向こう側に渡ってしまったというか。
気のいい兄ちゃんだった。
90年代以後は「アーティスト」になってしまったというか。
『親子ゲーム』の主題歌だった「SUPER STAR」はとても好きな曲だけど、
その後シングル集には収録されたものの
何種類か発表されたベストアルバムには一度も選ばれていない。
『親子ジグザグ』の主題歌「ろくなもんじゃねえ」が入っていないベストアルバムもある。
あの頃のドラマ主演時代は過去として終わってしまったことなのか。
『長渕剛 LIVE』ではやはり「祈り」かな。
不慮の事故で亡くなったと後で聞かされた、かつての恋人に捧げる唄。
一世一代の名曲だと思うが、やはり後年のベストアルバムには選ばれていない。
再録音して収録したことがが一度だけあるようだ。