この世界の片隅で

昨晩、会社の帰りに新宿のABCマートへ。
履いてたスニーカーの底が磨り減ったので同じので買い替えることにした。
2階がスリーカーだというので上がってみて、驚く。
アジア系の観光客ばかり。韓国か、中国か。
店員も日本人だけではなさそうだ。
今に始まったことではなく、数年前からそうだとはいえ、昨日はなぜかショックを受けた。
ああ、日本の中でアジアを受け入れるという時期はとっくに過ぎ去って、
なし崩し的に日本はアジアに取り込まれていくんだなと。
 
今日は会社を休んで、渋谷、新宿、中野の DiskUnion を回る。
ハチ公前はカメラを手にした外国人観光客が行列。
順番にハチ公の前で何人かでポーズをとる。
欧米系の人たちもいれば、インド系や中東系の人たちもいた。
中野ブロードウェイの「まんだらけ」界隈もそうだった。
アジア系の人たちは眺めるだけが多かったように思う。
欧米系の人たちはマニアなのか、熱心にフィギュアを手に取っていた。
 
これまでで一番ショックだったのは、3年前か4年前か、箱根に行ったときに
旅館の黒板に「○○様ご一行」と並んでいるのを見たら大半がカタカナになっていた時だ。
それも今や当たり前のことになった。
東名阪の有名な観光地はもはや外国人観光客にとっては珍しいものではなくなり、
地方の、日本人も知らないような観光地を調べてわざわざ尋ねていくのがブームなのだとか。
その話を聞いたのも3年ぐらい前か。
英語のメニューを用意する飲食店も格段に増えた。
というか朝の通勤電車、新宿に近づくと大勢の外国人観光客が乗り降りしている。
 
昨晩、NHK『プロフェッショナル』を見ていたらメイド喫茶が取り上げられていて、
秋葉原に外国人観光客が増えているが、
英語でコミュニケーションが取れないメイドが多いのが問題となっていると。
僕もたいしたことは言えず、とっさの日常会話は全然ダメ。
今の小学校や中学校ではどれぐらい教えているのだろう。
 
どうしたら僕のような40代以上の日本人が英語を話せるようになるか。
英会話教室に通うしかないのか。
外国人観光客が増えたけど、接客業じゃないので実はほとんど接点がない。
必要に迫られて英会話を身につけなきゃと思い悩む局面が全くない。
話しかけられて道を聞かれるということもない。
このままだと「お・も・て・な・し」なんてすることもなく、
ああ外国人が多いなと思うだけで2020年が過ぎてゆくのではないか。
それがいいことなのかどうか。
受験英語が使われることのないまま、無駄に錆び付いていく。
世界の片隅に取り残されてゆく…