広島へ その1

今年のドリカム遠征は広島。
7月にさいたまスーパーアリーナで見たのはドリカムワンダーランドの本編だったけど、
今回の広島は番外編にあたる「ドリカムの夕べ」となる。
本編に出演していたゲストの外国人ミュージシャンたちは国に帰り、
日本人ミュージシャンだけとなる。編曲も選曲も変わってくるだろう。
 
ちょうどよく3連休だったので
1日目はドリカム、2日目は恐らく宮島、3日目は広島平和記念資料館という予定。
広島焼きはどの店で食べるか、宮島の穴子めしはどこにするか、ここ数日そればかり考えていた。
 
6時半起き。
3日間家を留守にすることに感づいたのか、
足元で寝ていたみみたがやたら足のつま先を噛んでくる。
8時過ぎ、家を出る頃にはふてくされたのか、
CD部屋のクローゼットの奥に引っ込んだまま出てこなくなった。
 
荷物の用意をする。
先日の台風でメチャクチャになったミニサイズのビニールハウスを燃えないゴミに出す。
錆びた支柱を束ねて紐でくくる。
なつぞら」はそろそろ終わりか。完成したアニメが放送された。
 
先週末の暑さが嘘のように涼しい。
新宿で乗り換えて中央線。
頭上のモニターでは秋田新幹線が熊と衝突したことにより遅延、と表示されていた。
熊がかわいそうだが、どうやって新幹線の線路に潜入したんだろう。
 
3連休初日で東京駅は混雑していた。
「祭」で駅弁を買う。
「そば屋の天むす」「八ヶ岳名物 丸政のチキンカツ」「八ヶ岳高原の鶏めし」の3つを買う。
奇しくもこの3つとも丸政によるものだった。どれもおいしい。
本当は博多駅のかしわ飯を買いたかったのだが…、見つからず。
レジを出た後で目に留まった。残念。
 
10:10 東京発博多行き。
車両のあちこちで座席を向かい合わせにして宴会。
到着して広島駅の駅ビルでおいしく広島焼きと生ビールを味わいたいと
僕にしては珍しく新幹線の中で缶ビールや缶チューハイは飲まず。素面で過ごす。
持ってきたジェイムズ・エルロイ『ビッグ・ノーウェア』を読む。
富士山は雲に覆われていて、山頂だけが見えた。まだ雪は降っていなかった。
 
通路を挟んで隣に座っていたおばあさんが何度も通りがかる車掌を呼び止めて、
博多に行くにはどこで乗り換えたらいいのかと聞いていた。
そのたびにこの新幹線は博多まで行きますよと答えていたが…
おばあさんその後大丈夫だっただろうか。
 
14:04 広島着。東京と違って暑い。30℃超えているか。
さっそく駅ビル「ekie」のレストラン街へ。
「みっちゃん」「麗ちゃん」「いっちゃん」「福ちゃん」と広島焼きの店がいくつか並んでいて、
この時間なのにどこも行列。
せっかくなので広島焼き発祥の店である「みっちゃん」にする。
僕はデラックス。生イカイカ天、海老、豚肉、餅、ネギ。
牡蠣の鉄板焼きも追加した。
我慢した甲斐あって生ビールをすぐおかわり。
もちろん広島焼きもキャベツが瑞々しくておいしい。
店特製のソースがマヨネーズと絡み合うとクリーミーでマイルドな味わいとなった。
壁には店の成り立ちが書かれていて、
父の始めた店を若くして継いだ井畝満夫氏がそれまで駄菓子のようなものだったのを、
麺やキャベツをいれてどろっとしたソースをかけてと今の形にしたのだと。
その後広島の繁華街を歩いていると
「みっちゃん」という名前だけどたぶん系列店ではないんだろうな、という店をいくつか見つけた。
 
食べ終えてホテルまで歩いていく。橋をいくつか渡った。
川が流れ、緑が多く、広島は住みやすそうな町だと思った。
今回のホテルは、妻の友人に勧められて今年広島にできたばかりだという「インターゲート」
エントランスが14階にあって、チェックインしたのちにラウンジ横のテラスで
無料サービスのリンゴジュースを飲んだ。眺めがいい。
ラウンジも客室もシンプルだけどスタイリッシュ。
もはやビジネスホテルとは思えないほどの居心地のよさ。
 
荷物を追いてコンサートの開催されるアリーナへ。歩いて10分ほどか。
8000人収容、とても大きいように感じられたけど
さいたまスーパーアリーナはこの4倍ぐらいのキャパシティだったか。
「ワンダーランド」のセットが入りきれず、「夕べ」となった。
演奏した曲は「ワンダーランド」と大きく変わらずかな。
後半のダークでハードなファンクをやったパートがかっこよかった。
マサさんは酔っぱらってんじゃないかというような MC の連続で、後で叱られたんじゃないかと思われる。
アリーナ席の最後尾近くですぐ隣がミキサーや映像などのテクニカルスタッフのエリア。
マイクだけを手にした舞台監督がいけ、そこ、という感じで無言で指示していた。
 
妻の友人親子もたまたまこの広島公演を見に来ていて、ご飯を食べに行くことになる。
スペインバルのよさげな店を見つけて電話してみたらちょうど空きがあっては入れるという。
SOGOなどのデパートのエリアを抜けて、
アーケード街の先に夜遊びする若者たちが集まるような公園があって
風俗街と飲み屋街が一緒になった通りに。
そのさらに裏通りにあった「イシオカ」という店。
賑わっていて店員の応対もいい。
アヒージョ、トリッパの煮込み、スモーク盛り合わせ、バジルのパスタ、パエリア、
何を食べてもおいしかった。いい店を見つけた。
 
歩いてホテルまで戻る。
インターゲートは夜、お茶漬けバイキングのサービス。
明太子、青ザーサイ、さつま揚げ、湯葉ちりめん山椒、レモン広島菜漬け、
柚子なめこ、蕗味噌、ねぎ、海苔、わさび、ごま、ぶぶあられなど様々なトッピングに
出し汁や冷や汁をかけて食べる。
あまりのおいしさにお代わり。腹いっぱいを通り越すまで食べてしまった…
これはドーミーインの夜泣きそばを超えた。軽々と超えた。
温泉ではないけど大浴場まであって、入ってきた。
「ステキな金縛り」をやってて、缶のハイボールを飲みながら見た。