那須へ その2

昨晩はおんな酒場放浪記を見ているうちに何度も寝落ち。
タモリ倶楽部は見た。
ナイツが出てきて「ENGEI以外グランドスラム
ナイツとオードリーが若手の頃によく共演していた時の打ち上げに
見知らぬおっさんがいつも参加してて、
オードリーはナイツの知り合いだと思い、
ナイツはオードリーの知り合いだと思っていたという話など。
 
6時半に起きてジョギング。
ランニングシューズを持ってきていたのでホテルの周辺を走ってみる。
普通の道路だけど車の通りはまだまだ少なく、涼しい。
聞こえてくるのは虫の音だけ。蛙の死骸が多かった。
那須のこの辺りの大半、恐らく90%は田畑なのだなと知る。
使われていない草地には太陽光発電のパネルが広がっている。
ところどころ開けて、突然、輸入雑貨の店や手作り感あふれるギャラリー、
手作りヨーグルトの店などフワフワしたファンシーなもの。
宝石探しやパワーストーンなど行楽地っぽいものもよく出てくる。
「オルゴール美術館」「ステンドグラス美術館」「エンジェル・キューピッド美術館」
クラシックカー博物館」など様々な美術館の類が出てきて、どれも豪華で立派。
大金持ちがコレクションをそのまま展示しているのだろうか。
箱根もそんな感じか。胡散臭い感じがしてどうにも入る気がしない。そればかり。
あちこちにその看板を見かける。何キロ先とか何キロ手前とか。
「黄金の巨大神像」というのもあったなあ。神社? の隙間から垣間見えた。
その近くには「みろく大観音」という看板も。張り合っているのか。
 
ホテルから見て北側の大通りに出るとツーリングのバイクが通り過ぎる。
その後ろに那須動物王国の猫の形をしたバスが運転手だけを乗せて走っていく。
森の中の脇道へと曲がる。ペンション、貸別荘、企業の保養所。
7時、歩いている人はほぼ皆無。
大きな犬を2匹連れて散歩している女性の方とすれ違ってあいさつしたぐらいか。
夜逃げしたナイトクラブのガラスが割られ、内側から板が打ち付けられていた。
南側の大通りに出る。
「チーズガーデン」「お菓子の城」「モンキーパーク」「とりっくあーとぴあ」「SLランド」…
この界隈の観光スポットないしはその看板をほとんど見かけたかな。
やはりどれも地方のもっさりしたテーマパークという感じで食指が動かず…
牧場が集まっている一角に出た。
そのうちのひとつはチーズをつくっている工場が見学できるようだが堆肥の臭いもすごい。
でも面白そうだな、いつか行ってみたいなと思う。
昨晩訪れた「りんどう湖レイクビュー」の脇を通ってホテルに戻った。
ゆっくり走って1時間半ぐらいで12kmぐらいになったか。
今シーズン最初のジョギング、まずまずのスタートになった。
 
8時半、汗を流すために大浴場へ。
他に誰もいない。快晴の中、朝風呂を楽しんだ。
部屋に戻り13階の展望レストランで朝食バイキング。
そんなに食べないつもりが、ひとつひとつ目の前で焼いてくれるオムレツに鶏飯、
モツ入り焼きそば、とんこつラーメンと食べたくなるものばかり。
結局腹がはちきれそうになるくらい食べてしまった……
さすがの僕も残してしまった。
栃木県だけあって、冷たい飲み物の間にレモンミルクもあった。
9時を過ぎてラストオーダー、レストランはガラガラとなる。
最後にもう一度大浴場に入りに行く。
今度は何組か入っていて、小さい男の子二人を連れたお父さんがてんやわんや。
男の子一人は露天風呂の岩山を上り、ざぶんと飛び込む。
何かのヒーローものの中に入り込んでいて、
そのストーリーにおける自分の役割の推敲みたいなことをブツブツ呟いていた。
男の子は大変だ。
部屋に戻る。トイレでベルトを引っ張ろうとしたら千切れてしまった。
長いこと使っていたのでボロボロになっていた。
決して食べ過ぎたからではないはず…
 
11時前にチェックアウトして車へ。
いろいろ考えた結果、この日は紅葉を見にマウントジーンズではなく、
鹿沼市の川村澄夫生美術館に行くことにする。
その前に塩原の道の駅「湯の香しおばら」を訪れた。
今建て替え中で仮店舗で営業していた。
妻が野菜を買う。大根、ピーマン、カリフラワー、ブロッコリーいんげん……
夜食べる惣菜にと「味噌じゃが」や煮物も。
食べ過ぎたのが余りにも辛くて、妻が花を見に行っている間、ベンチに座って待つことにする。
この日東京は32℃、塩原もかなり気温が上がる。風が吹きつけてくると冷たくて気持ちよかった。
妻と落ち合って田んぼの方へ。
桐の木の木陰にベンチがあって、畦道の水の流れを聞きながら過ごした。
寝そべると桐の枝の間から白い雲が見えて、Priceless な時間となった。
田んぼアートも作られていて、高いところに上って令和元年を記念する絵を眺めた。
色のついた稲を植えるにあたって、青森の米も使われてるんですね。
道を渡って反対側の土産物屋へ。
古民家を利用していて、縁側に座ってアイスクリームを食べた。
店の前の広場では集まった子供連れの家族が稲刈り体験を終えて記念の米をもらっていた。