高松、徳島、帯広、旭川の4つの候補が出てきて、その中から高松に決まった。
小豆島のリゾートホテルが出てきた。
じゃあせっかくだからフェリーで渡ってそこに泊まってみようということになった。
会社は休めず、土日だけの1泊2日。
6時起き。外はまだ暗い。7時半、家を出る。大江戸線はほとんど寝て過ごす。
大門からモノレールに乗る。
通路を挟んで妻と分かれて座ったら妻は相席になった老夫婦と話が弾んだ。
これから八重山諸島をめぐるというが、旅慣れた二人はスーツケースひとつだけだった。
保安検査場にギリギリに到着。
リュックサックをX線に通すと、気になるものがあったようでやり直すことになった。
キーホルダー入ってますか? と聞かれて、取り出してもう一度。
見せてくださいと言うので渡すと、小さなナイフや爪とぎなどをコンパクトに折り畳んだもの。
刃物に該当するので機内に持ち込めないという。
ここで破棄するか、航空会社に預けて帰りに受け取るか。
手続きする時間もなく、泣く泣く諦めて破棄することにする。
今年の初め、グアムに行ったときに自分に買った唯一のお土産だったのだが……
こんなんで素人に人が殺せるはずもなかろうに。
出ると妻が電話で誰かと話している。
レンタカー会社からで、重複して予約が入っているという。片方をキャンセルする。
最初、比較サイトの rentalcars.com で予約してみたんだけど確認メールが届かなくて、
これはうまくいかなかったんだろうと「じゃらん」で取り直してみた。
そしたら rentalcars.com の予約が生きていて……、という。
ドライバーである妻の方にメールが届いていた。
えー!? 申込者とドライバーが違うなら両方メールを送ってほしいんだけど。
どこかに小さく書いてたのだろうか。海外のサイトはわかりにくい。
取り消すなら rentalcars.com の方にしたいんだけど、
レンタカー会社から予約を取り消すことはできず、直接 rentalcars.com に電話するしかないのだという。
今飛行機に乗るという時にそんな余裕もなく……
rentalcars.com の保証料がレンタカー代金そのものよりも高かったのでほんとはかなりいや。
こういうとき、今後は海外のサイトを使うのはやめよう。
それにしても、rentalcars.com もじゃらんも同じレンタカー会社に申込しといてよかった。
きまぐれに別々にしていたら当日キャンセルで料金を払うことになった。
今回はレンタカー会社が気を利かせてじゃらんのほうを無料で取り消してくれた。
飛行機に乗る。1時間少々で到着。速い。
この日は天気がよくて下界がはっきり見える。
千葉の工業地帯を抜けて、静岡の山の中へ。
山頂に雪を抱いた富士山も真下にくっきり見えた。
予定通り11時、高松空港に到着。
最近の地方の空港はアピールポイントを空港名につけていることが多いので
ここも「高松讃岐うどん空港」かと思いきやそんなことはなく。
でも滑走路の脇の植え込みに大きく「さ」「ぬ」「き」の文字が描かれていた。
朝から何も食べてなかったのでさっそく讃岐うどんの店に入る。
空港には2つみたいで、そのうちの1階の方。
鳴門のわかめを使ったうどんと迷って、
牛肉と玉子の入ったかけうどんに野菜のかき揚げを追加。
さすがさぬきうどんだけあってトッピングが豊富。
他には半熟玉子天やアジフライなど。
きつねが専用の鍋に入っていておいしそうだったな。
レンタカー会社のカウンターへ。
マイクロバスに乗って空港を出て支店で手続きをする。
フェリー乗り場へと向かう。
よくできたもので空港まで鉄道は通ってないものの
高松駅、その近くのフェリー乗り場まで途中曲がらず、まっすぐ一本道なんですね。
とてもわかりやすい。
アーケードの商店街にチラホラ歩いている人が見えたものの他はほとんど人通りがなく……
スカスカでなんだか活気のない町のように思えた。
昼時だったのでアチコチで見かけるうどん屋の駐車場だけは賑わっていた。
フェリーは13時半のを予約していて、とりあえずフェリー乗り場へと車で入ろうとしたら
1本早い 12:35 のに今から乗れるという。だったらとそうする。
あと10分もしないでフェリーが出る。
助手席を出て慌てて走って切符売り場に買いに行く。
往復の車と乗船代で1万3,600円だったか。
カードで払おうとしたら現金のみだという。
財布を開いたらちょうど1万4,000円。危ういところだった。
現金の持ち合わせがないとなったら結局元のに回されて1時間待つところだった。
車を停めてデッキに出た頃、フェリーが港を離れた。
快晴。どんどん港から遠ざかり、周りには瀬戸内海の小さな島々が過ぎてゆく。
赤に黄色に木々が紅葉している。
客室に入る。売店でホットコーヒーを頼むと作り置きせず、都度入れるのだという。
やはりうどんもメニューにあった。
両脇の窓際の席はどこも埋まっていて、間の長椅子のような席は割と空いている。
そのうちのひとつに横になって過ごした。