睡眠時無呼吸症候群の検査、その後

先月上旬、睡眠時無呼吸症候群の精密検査のため
専門のクリニックに一晩宿泊して、頭や体に計測器具をつけて過ごした。
結果が出るまで一カ月かかるとのことで、昨日聞きに行ってきた。
 
PCのモニターに各種の数値が表示される。
先日の検査入院では平均して1時間に20.2回、無呼吸となっていたという。
熟睡していたのは通常なら10~20%のところが1%、鼾が睡眠を妨げていると。
 
「当院では20回を超える場合はCPAP療法を受けていただくことになります」
毎晩寝るときにマスクをして機械から送られる酸素を鼻呼吸することで気道を確保する。
「本日このあとお時間があれば機械の説明を受けていただいてそのまま持ち帰ることもできます」
「慣れるまで3カ月から1年かかります」
「旅先に持っていくことでホテルで家族と一緒に
 睡眠をとることができるようになったという人もいます」
「機械はレンタル扱いとなりますが、保険が適用され、毎月の額は4,300円ほどとなります。
 故障時の交換やコールセンターのサポートを受けることができます」
同意書にサインをお願いしますと差し出される。
 
えええ……
突然の死刑宣告のような気分。
その時思ったことはこの器具をつけて寝ている間は
みみたがボールを持ってきてせがんでも
自由に起き上がって投げて上げることはできないんだろうなと。
 
なんだかモヤモヤする。
これまでちゃんと説明を受けなかったな……
聞いてみるとこのCPAP療法で体質が改善されるわけではないとのこと。
コンタクトレンズをつけるようになったからといって、
 視力が上がるわけではないのだということと一緒です」
一生この機会につながれて寝るってこと?
しかも毎月4,300円払って?
 
一方で、20回未満だとマウスピースをつくってそれをつけて寝るという治療になる。
そちらは数ヶ月装着していると喉への空気の通りが少し改善されるようだ。
だったらそっちがいいかなと思う。断然。
マウスピースはひとつ作るのに歯医者に行って2万円程度となる。
そちらにしてもいいですか、と聞くと
境目をギリギリ超えたところなのでマウスピースでもいいですよと。
1時間に40回以上無呼吸となる重症の人ならば
命に関わるので迷わずCPAPになるみたいだけど。
 
しかし、マウスピースにすると言った瞬間、先生がムッとして、急によそよそしくなった。
「他の患者さんの時間がありますのでこれ以上の応対はできません」
といったようなことを言われた。
「斡旋する歯医者への紹介状を書くことができますが、
 他の患者さんがいますので今この場ですぐは書けません」
 
しょうがないかと紹介状を後で書いてもらい、
後日また訪れて受付で受け取ることにした。
 
裏のすた丼屋で生姜丼を食べて、歩いてオフィスに戻る。
東京ドームの近くは風が強かった。
なんだかモヤモヤする。もっとモヤモヤする。
なんであんなによそよそしくなったのか。
CPAP導入の準備をしていたのが無駄になったということか。
そんなことじゃないだろう。
以下、うがった見方だが。
 
結局全部流れ作業なんだよな。
簡易検査して精密検査して、CPAP療法になると
器具のレンタルでチャリンチャリンとお金が入ってくる。
確実に儲かる。
 
もしかしたらノルマがあるのか。
カモに逃げられるとわかって時間の無駄と思われたか。
あくまで医療行為だから人をだますようなことはないはず。
しかし……、簡易検査では1時間に10回という精密検査への境目ギリギリを超えて、
一晩精密検査してみると1時間に20回というCPAP両方の境目をギリギリ超える。
これは偶然なのだろうか……
数値の読み方の操作があったりしないか。 
そもそも検査結果をプリントアウトして渡すということもなかったし。
なんだか信用できないな……
 
マウスピースはつくってみよう、しばらく装着して寝てみようと思う。
でもあのクリニックで継続して診断、検査してもらうかというとそれはないな。
ある種の医療の現場ってこんなことばかりなんだろうと思う。