クルーズ船の新型肺炎集団感染の件

この世で最も楽な職業って何だろうって考えた時、
豪華客船で世界一周クルーズしてるときの船医なんじゃないかと。
風邪を引いたとか食べ過ぎたとかばかり、急な盲腸が起きたら次の寄港地で下ろせばいい。
ブラックジャックじゃあるまいし、まさか船の中で本格的な手術を行うことはないだろう。
 
……そう思っていたら。
横浜港沖に停泊していたクルーズ船で10名の感染が確認されたというニュースが。
感染した男性が乗っていたというので、こんなとき船という密室は怖い。
こんなときの船医は大車輪の忙しさなんだろうな。
単に患者を診るというだけではなく、いろんな書類手続きがありそう。
 
これでなんか一本書けるかな。
主人公は船医。世界中で新型ウィルスが猛威を振るっているというニュースが。
船の中でも発症、次々に広がっていく。
次の寄港地はとある小さな国。近づくが、感染者が大勢いると伝えると拒否される。
ルートを変えて別の国へ。しかしその港に連絡を取ると町は全滅に近いという。
(映画ならば助けに来た国連のヘリコプターが目の前で墜落など)
 
感染者を助けようとする人、隔離しようとする人、対立が深まるが、
それぞれの間でまた感染者が生まれ……
一人また一人亡くなっていく。
医薬品も食料品も底をつき、乗組員も失い、大型船は半ば幽霊船となって漂流する。
主人公の船医は地球上で最後の一人となったことを知らない。
 
このとき、その感染症というのがゾンビになるというものだとしたら
かなり悲惨なことになる。逃げ場がない。
海へと飛び降りるしかない。
いや、もっとひねりが必要か。
発症した主人公はちょうど目の間に現れた無人島に他の感染者たちと置き去りにされ……
 
違うな。今の僕が読みたいのはありきたりなスリラーではなく。
今朝の新聞によれば乗客と乗組員合計3,700人を14日間船内に滞留させるという。
その14日間のノンフィクションかな。
停泊した船の中にいて出られない。相当なストレスだと思うんですよね。
政府側から対応のため派遣された人たちもいる。
これが1週間ならまだしも2週間だとお互いかなり疲弊するはずで。
食料や日用品を船まで運ぶ人やもしもの修理のために技術者も待機させるだろう。
マスコミだって最初のうちは貼りついている。
そういうの。
 
それはそうと。
昨晩熊本の義父から、東京ではマスクが品薄と聞いて、買って送ろうかと。
数日前は青森の母から同様の電話が。
家の中にストックがまだあるし、
品薄とはいえまあ入手できるだろうと気持ちだけありがたく受け取ることにした。