ボールペン、ホワイトボード、タブレット

昨日は予定もなく、のんびり過ごす。
会社に持っていっていたステンレスマグ、3年ぐらい使っていたのが遂に壊れて
新しいのを散歩がてら島忠に買いに行く。
以前と棚の配置が換わったのか、どのコーナーにあるのかわからなくてウロウロしていると
文具のコーナーが。ボールペンだけで一棚。
何とはなしに見ているとだいぶ前、会社の備品で買っていたボールペンが。
これ使いやすかったんだよなあと赤と黒と2本ずつ買った。
 
常駐先にいると顧客の備品ってもらいにくいから自分で買っている、
と妻に話したら、私なら遠慮せずもらうと。仕事で必要なんだし。
日本人って村社会の中で波風立てずに過ごそうとする。奥ゆかしい。
それでいいのかとこのコロナ騒ぎで改めて思う。
日本社会のこの手のよじれがおかしな方向に向かってないか?
 
なんにしても客先で備品のボールペンがどこにあるかわからず。
同じフロアに庶務系の部門があるのですぐ近くのキャビネットにありそうだけど。
もしかしたらペーパーレスのこのご時世、
ボールペンを会社で買うことってないのかもな。
自社もあるときから購入する文具の見直しをして、
ボールペンは申請しないともらえなくなった。
棚から勝手に好きなだけ持っていっていい、ではなくなった。
それって自宅用にごそっと持っていく人がいたから、かもしれないけど。
 
ホワイトボードのマーカーが引き続き必要なのは変わらず。
プリントアウトできたり、画像ファイルとして保存できたりと進化はしても
結局今も会議室に多いのは何の変哲もないただのホワイトボードなんじゃないか。
そしてそこに書いたのをスマホで撮影して議事録代わりにするとか、
間違って油性で書いてしまって消せなくて困ったとかとか、今もやってる。
 
人間はどれぐらい進化したら文字を書くことがなくなるのか、と時々考える。
学校や会社でもスマホタブレットの類に打ち込むだけになって、
紙に鉛筆、ボールペンで書くことはなくなる。
発展途上国では電話線を国内に敷く前に携帯電話が普及するとか、
POSレジよりも先に電子マネーが普及するとか、一足飛びに物事が進んでいく。
文字を書くという習慣がなくなるのはそちらのほうが早いのかもしれない。
貧しいからデジタルデバイスが行き渡らず、
紙とペンないしは石板とチョークのまま、となるとは限らない。
都市部の裕福な層でタブレットを使える人は使うが、
都市部以外では何の手段もなく口伝のみ、となるんじゃないかと思う。
一方で紙とペンの方が高級品になったりして。
 
僕も気づくと今日は字を書くことがなかったな、とか。
伝票にサインしただけだな、とか。
漢字を思い出せないことが増えたのはこのご時世だからか、年のせいか。