藺草を食べる

妻が仕事の関係で食用の藺草を使った食品を取り寄せた。
畳の元になるあのイグサですね。
 
熊本のメーカーからの藺草麺(うどん)の太麺、細麺、パウダー。
岡山のメーカーからのチョコ、パウンドケーキ、プリン。
食卓で撮影した後、食べてみた。
青くさかったり、繊維が残ってボソボソするんじゃないかと思いきやそんなことはなかった。
言われなかったらどれも全然わからない。
基本的に無味無臭のものなのだろうか。
 
同封されていたパンフレットを見ると藺草は「食物繊維の王様」と呼ばれ、
ポリフェノールカリウムを含むなど栄養価が高い。
これはもしかしたら青汁並みに健康にいいのかもしれない。
パウダーは料理やお菓子の隠し味に、フルーツジュースやカクテルに、と書かれているが、
藺草茶というのもあるみたいなので普段はお茶という形で飲むのがいいかもしれないと思った。
 
妻からあれこれ教えてもらう。
藺草の茎はスポンジ構造になっていて油をよく吸い上げることから、
江戸時代には「灯心草」と呼ばれていた。
殺菌作用も高く、粉末にしたものを試しに温泉に撒くと雑菌の繁殖をかなり抑えられた。
一定期間摂取したら痩せたというダイエット効果もある。
 
パンフレットには藺草の語源が書かれていた。
昔から縁起物の締め紐の代わりに使われていたから、「結い草」なのだと。
ラテン語での名称も「結ぶ」から来ていて、
藺草で結ぶという習慣は日本に限らず、世界の各地にあったのだろう。
 
衣食住どれでもいける、ということか。
他にあるかな。ありそうだけど今、思い出せず。
日本人の住む家のひとつには必ず畳の和室の部屋があるのがいいな。
寝っ転がったときの気持ちよさはやはり畳に勝るものなし。