縄跳びというもの

STAY HOME週間ということで
ジョギングも控えたほうがいいかなあという話をしていたら
この前の日曜、妻が縄跳びを出してきて家の前でやったらいいんじゃないかと。
縄跳びは50種類以上の筋肉を使ってジョギングよりもカロリーを消費するし、
背筋を伸ばしてジャンプすると体幹も鍛えられる。
 
それもありだなとさっそく家の前の道路でやってみた。
100回を目標にしてみる。
50回を超えた辺りから太腿がだるくなってきて結構きつかった。
その後ボクサーのようにタタタタと片足ずつ腿上げしながら
縄跳びしようとしてみたら全然できない。
内股っぽい姿勢になってしまうし、縄も絡まってしまう。
その分これは続けると充実したトレーニングになりそうだなと思った。
 
僕が通った小学校は縄跳びで世界一になった方を輩出していて、
その方が母校を訪問するというので
全校生徒が体育館に集まって体育座りをしながら
その縄跳びを見せてもらったことがあった。
なんで世界一だったのか……、確か七重跳びだったと思う。
年齢はどれぐらいだったのか。
30代半ばかな。小さい子にしてみれば年上の年齢はあんまり区別付かず。
二重跳び、三重跳びと進んでいって、七重跳びへ。
さすがの名人も空中で一回りか二回りしただけだった。
 
その名人が開発に関わったのかお勧めだったのか、
皆こぞって縄跳びを買った。
グリップが木製で、ロープは細めの弾力あるプラスチック。
いや、強化なんとかいう新しい素材だったのかもしれない。
黄色い色だった。これがぶつかると相当痛いんですよね。
それまで使っていたプラスチックとゴムの合いの子みたいなのも十分痛くて
乱暴な生徒が休み時間に武器にしていたけど、その比じゃなかった。
普通のがぶつかると叩かれるという感じだったのが、
その黄色い細いのだと切りつけられるというような。
素肌に当たるとミミズ腫れができた。
かといってその縄跳びが嫌われたわけではなくて、
未来から来た縄跳びみたいな感じで憧れの対象だった。
 
縄跳びをやったのはその時以来かな。
中学校ではやらなかったような。
小学生から中学生に上がったときにフイと消えてしまったもののひとつ。
 
そういえば長縄跳びも苦手だったな。
タイミング合わせて中に入るというの、必ず僕のところで引っかかる。
足の同じところで引っかかる。
かといってタイミングを微妙にずらせばいいのかというとそんな器用なことはできない。
あれってどうやればできるのか、いまだによくわからない。
それでも普通に、大人になることができた。