青空市

5月か。今日は夏のように暑い。
在宅勤務で仕事していることになっているが、
連休を前にしてさすがにバリバリ資料をつくったりする気にもならず。
問い合わせが来たら答えて、メールを読んでとそれだけ。
机の周りの片づけを始めたら火がついて
本棚に突っ込んだままにしていた新聞の切り抜きや旅先のパンフレットといったあれこれを
無印良品のクリアファイルに整理する。
さらにそれをジャンル分けしてファイルボックスに入れて区別しようと思い立ち、
昼、駅前に買いに行った。
カードの伝票や請求書、明細書の類を格納しておくプラスチックの引き出しも
10年以上昔、安いのを買って重ねて使っているうちにへこんでしまったのも新しく買い直した。
業務環境を整えるという仕事だ、と思うことにする。
 
その前にこの日は近くの食品卸の会社が開催する青空市へ。
先日も書いたけど、29日の昭和の日、谷原の方の住宅街を車で走っていたら
食品卸の会社でマスクを売っている青空市を見かけた。
昨日10日ぶりに飯田橋に出社したら神楽坂下の交差点近くで
マスクやアルコール除菌のウエットティッシュを路上販売している方たちがいた。
フェーズが少し変わったのだなと思う。
善意からのものなのか、これ以上抱えたら不良在庫になるかもしれないという見極めによるものなのか。
前者なのだと思いたいが。
 
10時からだと思っていたら11時からだった。
40分には着いてまだ準備中だった。
近くをぶらぶら歩いて11時前に戻ってきたら
既に20人ぐらいの行列になっていた。しまった。並んでおけばよかった。
一人の方が半分と、家族連れが半分というところか。
販売開始。食品卸なのでメインは冷凍食品やレトルト食品。
BAGEL&BAGELの冷凍ベーグルがひとつ140円。
チョコやナッツなど5種類を2個ずつ買った。
あと、スペイン産のスパークリングワインが1本1,000円。
冷凍のハンバーグや唐揚げ、ポテトフライなんかもあったけど一袋の量が多かったので今回は見送り。
レトルトのカレーも買い置きがまだ結構ある。
レトルトのもつ煮というのを見つけ、これは酒のつまみにいいかもと買う。一袋300円で二袋。
マスクがあったので一箱買う。50枚入りで1,800円だったか。
その横におしぼり風のアルコール除菌ウエットティッシュが山のように袋詰めされたのが
一袋1,320円と安かったので試しに買ってみた。
たくさん買い物をしたら米が2合分入った袋をサービスしてくれた。
 
家に持ち帰る。
スーパーやコンビニに行けば何でも手に入る、賞味期限を過ぎたものは破棄される、
流通が感度よく動いていて物が溢れまくっている、というのが当たり前だった時代は
人類の長い歴史の中でもほんの、ほんの、一瞬であって、
必要なものを求めて、この日あそこに行けば手に入るという情報を頼りに行列に並ぶ、
というのが本来の姿なのだろう。
現在社会というものはどこか虚像をはらむものであって弱点を突かれるととてももろい。
いとも簡単にかつての姿に戻ってしまった。
これがどこまで、新型コロナウィルス流行前の状態に復するのか。
100%ではないのかもしれないな、ということを思う。
 
こういった青空市は全国的に増えているのだろうか。
東京といった大都市だけ、東京の中でもたまたま練馬だけ、といったものなのか。