名刺を整理する

このゴールデンウィークはどこにも出かけず。
多くの方がそうだったと思うけど、僕も部屋の片づけをして過ごした。
クリアフォルダに入っていたり入っていなかったりした書類を整理して
段ボール半分ぐらいを捨てることになった。
無印良品に何度も足を運んでクリアフォルダを収めるスタンドボックスや
机の上の雑多なものをまとめるためのクリアケースを両手で持ちきれないぐらい購入した。
 
書類周りが片付くと最後に名刺。
この20年の間に買ったいろんなメーカーのいろんなサイズの名刺ホルダーがあって
そこにいろんな時期の名刺が雑多に差し挟まれている。
仕事とそれ以外とで分けたものもあればそうでないのもあって。
これも無印から同じ薄型のカードホルダーをいくつも買ってきて
ジャンル別に並べ直すことにした。
高校の同級生、大学で出会った人たち、仕事関係、店の名刺、その他。
 
仕事関係は顔が思い浮かばない人は申し訳ないけどすべてシュレッダーにかけることにした。
3/4ぐらいは処分することになったか。
ほとんどはどのプロジェクトの時だったか思い出せるけど、
ものによってはいつどんな時だったか全く思い出せず。
セミナーに出た時のだろうか。
古い名刺ともなると20年近く前になる。
ほとんどの方は会社を変わっているだろう。
この名刺に記載された電話番号にかけてつながる人って100人のうち2・3人もいないのではないか。
 
友人・知人のはさすがに捨てず。
しかし、プライベートでもらった名刺の中にもどこの誰か全く思い出せないのがけっこうある。
なんかのイベントの時のだろうか。同窓会の総会とか。
これもしかしたら若いときの合コンだったような……、そういうの捨てるべきかどうか迷う。
20枚に1枚ぐらいは今思い出せないけど大事な縁のある方のもので持っとくべきじゃないかと。
 
そんなこんなで時間をかけて古い名刺ホルダーから
抜き出し、並べ直し、シュレッダーにかけて新しい名刺ホルダーに入れ直したけど、
元々が薄い紙きれだから手間暇かけた割にはたいして部屋の中は空きが生まれず……
 
今のこの新型コロナウィルスの時代になって名刺ってどうなってんだろ。
在宅勤務の障壁になるものとして日本の判子文化がやり玉に挙がっていたけど。
社外の方ともオンライン会議をするようになった今、名刺の交換なんてするわけはなく。
対面式の打合せを行うにしても交換するのははばかられる。
専用のメッセージカードがあったりするのだろうか。
たぶんそういうアプリ、サービスも出てきているのだろう。
 
今、急速に廃れていってるものになってるんじゃないか。
名刺をスキャンした画像を送り合うようになっても煩わしいだけであって。
そこに記載されたメールアドレスや電話番号が自動的に読み取れるようになっていて
アドレス帳に保存されるならいいけど。
そのための規格をつくって無料で利用できるサービスを立ち上げる、ということを一瞬考えるが、
既に動き始めている人が全国に何人もいるだろう。
 
今回、自分の名刺も大量に出てきた。
部門名が変わるたびに毎年作成される。
ここ数年は利用する機会もなく年度が変わるときに大量に廃棄する。
それを1枚だけ残しておく。
20年間の間に変わりすぎていて、並べ直した時にどの部門名がいつのものだったのか、
どちらが先だったのか思い出せなくなっている。
自分の名刺が自分の分身であるというとき、もはや過去の自分が辿れなくなっている。
きちんとした人はこういうところもきちんとしてるんだろうけど。