油揚げというもの

 
最近つくっておいしかったもの。
麺つゆを適量に薄めて温める。
斜め切りのネギと刻んだ状態でスーパーで売ってる油揚げを入れて
くたくたになるまで煮る。
大鍋にお湯を沸かしてうどんを茹でる。
茹でたてのうどんに乾燥わかめ、乾燥天ぷら、生卵をトッピング。
ネギ、油揚げを煮た熱々のつゆをかけて食べる。七味をたっぷりで。
 
煮込み風うどん。
ほんとは冬に食べるのがいいんだろうけど。
思いついたのは4週間前かな。
以来毎週一度は食べている。今日の昼も食べた。
 
刻んだ油揚げというのが万能なんですよね。
それまでは自分でつくっていた。
5枚入りのをスーパーから買ってきて油抜きして刻んで
1枚分ずつをサランラップにくるんで冷凍しておく。
味噌汁や切り干し大根の煮物に使ってきた。
 
それでもいいんだけど、なんだか薄くてフワフワしている。
刻んだのを買ってくると肉厚でギュッと締まっている。ムチムチしている。
普段使いでも油揚げってこんなおいしかったのかと。
 
大学時代、仙台に住む従兄弟が車で連れて行ってくれた定義山の油揚げは
僕がこれまでの生涯でおいしかったもののトップ5に入る。
衝撃という意味ではベスト1かもしれない。
揚げたての油揚げってこんなにおいしいものなのか。
想像だにしなかった。(←ここがポイント)
醤油と七味をかけるだけ。
なのに一口噛んだ瞬間、濃厚な旨味が口いっぱいに広がる。
油揚げってもともとスカスカじゃないですか。
熱した濃密な空気を食べてるような感じ。
揚げたてのコロッケもおいしいが、油揚げはもっとおいしい。
揚げ物の王様なんじゃないか。
 
以来あれこれ食べてみる。
いろんな店で食べた栃尾の油揚げもおいしいが、
ネギをかけたり生姜を乗せたり様々な工夫があったが、
定義山の油揚げに勝るものはない。