社食というもの

夜、たまたま『サラメシ』を見る。
新型コロナウィルスの影響で在宅勤務、
たまに出社しても社食が休みなので弁当をつくるという話が出てくる。
 
うちの会社に社食がなくなって10年近くになるか。
最近は都心にインテリジェントビルが増えて自社ビルじゃなくなり、
社食をもつ企業は減ってきているのではないかと思う。
 
竹芝桟橋の近くに本社があった頃、昼と夜とよく社食を利用した。
30歳前後か。
前にも書いたかな。
夜は社食の一部が区切られてパブとして利用できた。
それが当時珍しく何度かテレビの取材を受けていた。
安く手軽に飲むことができて、あれはよかったな。
 
うどん、そばコーナーにいた留学生の若者二人の顔をなぜか今もよく覚えている。
その上司に当たるおっちゃんが飄々と調子がよくて、
ハイヨ! お待ち! お兄さんはいつものうどん? と。
あの社食がなくなっておっちゃんは再就職できただろうか。
結構な年だったが……
社食でマニュアルに沿ってうどんやそばを茹でるなんて誰でもできること。
時々どうしてるかな、と思う。
富士そばとか小諸そばとかで今も働いているのだろうか。
 
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近くの飲食店複数と契約して、社員証をかざすと格安で食べることができる。
そういう制度ってできないかなと考えたことがあって、
たぶんどこかにはあるだろうな。
借り上げ社宅みたいな制度。
 
あるいはいくつかの会社で互いの社食をシェアするとか。
いつも同じ場所、同じ味だとたまには気分転換してみたくなりますからね。
僕も近くにあったトヨタの社食に忍び込んでみたことがある。
というか入場制限がなくて誰でも利用できた。
やっぱ安くてうまくて王道の社食だったな。
 
インテリジェントビルには社食がないと書いたけど、
僕が知らないだけで実際にはあるのか。
複数の企業が利用可能な巨大な社食が実は地下にあるとか。
運営は難しいかもしれないけど、別の企業の方と近づく機会も生まれるかもしれず。
 
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社食の何の変哲もない普通のカレー、うまかったな。
日替わりでポークやチキンが出てきて。
レトルトのカレーでもないし、カレースタンドのカレーでもない。
社食ならではのカレー。
あの味、またどこかで食べたいが。