サザンの配信限定コンサートを見る

昨晩はサザンオールスターズ横浜アリーナで行ったコンサートがネット配信されたのを見た。
『特別ライブ2020 Keep Smilin' ~皆さん、ありがとうございます!!~』
 
モニター越しとはいえ、ようやくサザンのコンサートを見ることができた。
サザンであれ桑田佳祐であれCD購入特典の抽選で申し込んでも全然当たらない。
生涯一度は見てみたい、これはファンクラブに入るしかないかなあと妻と話していたところだった。
 
無観客で開催され、誰もいないアリーナや2階席が何度も何度も映し出される。
なのに炎が噴き上がり、肌も露わなダンサーが踊る。
桑田佳祐も曲によっては被り物をする。
いつも通りの全力のサザン。(たぶん)
エンジニアが操作しているのだろう、状況に応じて歓声もかぶせられた。
不思議な光景だったけど、サザンの圧倒的な存在に一切のブレがない。
この日のステージは with コロナ/ after コロナの時代のスタンダードになっていくのだろう。
歴史的瞬間を見てるのだな、と思った。
きっと今頃ドリカムのマサさんは地団駄踏んでるだろう、と妻は言った。
 
無観客でも全然いける、全国のファンに演奏を届けることができる。
会場に用意された席で見る人もいれば
その抽選から外れたもしくは遠方なので諦めざるを得なくてネット配信で見る人、
これから先はその両方に向けたコンサートになるだろう。
アリーナ、ドームクラスでは確実に。
アーティストが望めば、状況が許せば、
より小さなホール、ライブハウスでもそれは行われるようになる。
 
そんな方向性の話と、これからの基準と。
自宅やスタジオから無料でライヴ配信するというのも4月以後とても増えた。
そんな中、有料の配信をどのように行うか。
価格帯をどうするか(3,000円台前半だったかな)。
どの媒体から放送するか(Gyao!やU-NEXTなど今回は8社)。
そもそもどこまで実際のコンサートに近づけるか(何の遠慮も不要だった)。
 
コンサートもよかったなあ。
「You」に始まり、「ミス・ブランニュー・デイ」「希望の轍」と代表曲が続いて
中盤は「朝方ムーンライト」といった隠れた名曲へ、
後半はまた「Bye Bye MyLove (U are the one)」「真夏の果実」「東京VICTORY」と大ヒット曲を連発。
圧巻のステージ。
アンコール前の最後は「勝手にシンドバッド
コロナの今に合わせて歌詞を変えていた。
この日は歌詞が全て字幕で出てたんだけど、ちゃんとその変えた方の歌詞だった。
そういうところの調整も大変だっただろうなあ。
 
その「勝手にシンドバッド」が42年前に発売された日だからと
この6月25日にコンサートが開催された。
サザンにとって記念日だからやる、という最初は単純なことだったのかもしれない。
それが皆の記念日になっていく。かけがえのない一日になっていく。
いいもの見たなあ、やっぱサザンってすげえなぁ、ってそればかり。
勢いあまってファンクラブにも入ってしまった。
次は絶対、生で見ようと。