類似と相違

頭の良さというのは、これとこれは同じ、これとこれは違う
と区別のつく能力のことなんじゃないかとふと思った。
 
一言でそう言っても実際には難しいわけで。
見た目にはよく似ているが、本質的に違うもの。
見た目には全く違うが、本質的に同質のもの。
そういったものが世の中にたくさんある中で
これとこれは同じです、これとこれは違います。
なぜならこういう視点で見るとこうだからです。
と語るためのバリエーションをいくつもっているか。
目利きとはそういうものだと思う。
 
類似と相違:
*見た目、形
*匂いとか手触りとか質感とか
*比ゆ的な意味、象徴的な意味として
*使い方
*名前
*成分、原料
*由来
*価値、価格
*希少性、単一性
*社会的、歴史的な位置づけ
*置かれた場所(物理的な意味で)
*それは誰と、何と共にあるか
 
といったところがパッと思いつく。
こういうとき、それは何であるかと思って見るよりも
それは何ではないか、という視点も重要になってくる。
 
この分ける作業を一日の中でどれぐらいこなせるか。
惰性で何も見なくなる、全てスルーして
そういえばなんかあったな、でやりすごすようではいけない。
頭が退化していく。
 
同じように、それは何であるか名前で呼ぶ、認識する、識別する、
心の中でタグ付けする、インデックスをつける、
もっと進んで名前を付けるということも大事だなと。
 
コップは何でコップなのかと考えること。
そこからいろんなことが始まる。