Dr. Capital

この4連休はステイホーム。
木曜は荻窪の床屋。土曜は妻の通院の付き添いとみみたを年に一度の予防接種へ。
金曜、日曜は家でゆっくり過ごす。
夕方は国技館の大相撲を見て、夜は神宮球場の巨人-ヤクルト戦。
 
そんな金曜の昼、妻が「これ面白いから見て」とノートPCを持ってきたのが、
Dr. Capital の動画。
テキサスの大学の先生なのになぜか関西弁で、J-POPの曲の解説をして自らギターを弾き、歌う。
スピッツの「チェリー」はパッフェルベルのカノンの循環コードが根っこにあって、
ゴールデンボンバーの「女々しくて」はタイトルと裏腹に男らしいフラメンコがある。
なるほど、と目からウロコばかり。
難しいコードの話をしていてもわかりやすい。
この人は天才的に教え方がうまい。
この曲で伝えるポイントはこの1~3つにしようと絞るのがうまいのだな。
ギターもサラッとボサノバ、フラメンコ、演歌と自在にひきこなす。
ギターって簡単な楽器だなと思わせるぐらいに。
アレンジの能力も高い。
 
最初に見たのは Yellow Magic OrchestraBehind The Mask
これにはまってKing Gnu 「白日」やドリカム「大阪Lover」に細川たかし北酒場」など
立て続けに7本ぐらい見ただろうか。
まだまだたくさんあってしばらく飽きることはなさそう。
スピッツの「チェリー」を見ていた時に1996年、学生時代に日本に留学したと語っていた。
そのときに J-POP にはまったのだという。
 
Wikipedia を見ると、自身も EP などの作品をソロやコラボレーションで発表している。
驚いたのが SHING02『緑黄色人種』でもギターで参加していると。
CDを探してみたら確かにジャケットに「CAPITAL 今、旬な弦楽器奏者がブレイクの予感」と。
どういうつながりがあったのだろう。SHING02は最初アメリカで活動していた。
カリフォルニア大学バークリー校つながりか。
個人的には Buddha Brand『病めるブッダの無限の世界』や
スチャダラパー『5th Wheel to the Coach』と並ぶ日本語ヒップホップの名盤だと思う。
(冒頭の曲で君が代を弾いてるんだけど、クレジットを見るとさすがに別のギタリストのようだ)
 
とにかく引き出しの多さに驚く。
Youtuber ってこういうことだよな、と今更ながらにして思う。
Dr.Capital のように深い経験、知識、技術を持ってないと面白いコンテンツにならない。
あるいはそれらがなくてもよほど斬新な尖ったセンスを持っているか。
 
次は先生の Perfume星野源を見てみよう。